白まわし宮城野親方“裸一貫”再出発 転籍先の伊勢ケ浜部屋で初稽古 志願して土俵に

2024年04月09日 04:55

相撲

白まわし宮城野親方“裸一貫”再出発 転籍先の伊勢ケ浜部屋で初稽古 志願して土俵に
転籍先の伊勢ケ浜部屋での初稽古を終えた宮城野親方 Photo By スポニチ
 大相撲の宮城野親方(元横綱・白鵬)が8日、転籍先の伊勢ケ浜部屋の稽古に参加、自らの希望で白まわしを締めて指導し、決意の再出発となった。元幕内・北青鵬による暴力事件の影響で部屋閉鎖処分を受けた宮城野部屋は力士や親方らが全員、7日までに引っ越しを完了、転籍先での初稽古は報道陣に非公開で行われた。
 文字通り“裸一貫”の再出発となった。伊勢ケ浜部屋に転籍して部屋付きとなった宮城野親方は合併して初めての稽古から土俵に下りることを自ら志願。引退後では「久しぶりかな」という白まわしを締め、まわしの切り方など細かな技術指導を行った。今後も継続していく予定で「頑張ります」と、部屋付き親方の務めを全うする考えを示した。

 稽古は非公開だったが、伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は「45回も優勝して横綱としてのスキルもあるわけだから、それをしっかり力士たちに伝えてほしい」と大横綱の指導力に期待。弟子たちに対しては「みんな気合入れて稽古している。力士が増えることで稽古の質は上がる。お互いに強くなってくれれば」と話した。

 横綱・照ノ富士ら関取6人を含む伊勢ケ浜部屋の22人に宮城野部屋から19人が加わり所属力士は計41人に。稽古場に収まりきらず、外の駐車場でトレーニングに励む力士もいた。稽古は通常より30分早い朝8時に始まり、約30分遅い午後0時半過ぎに終了。2つしかないシャワーの順番待ちが最大1時間に及ぶという問題も発生した。「先にご飯食べた方がいいかな?」と効率の良い運用法を思案するなどまだ手探りの部分も少なくなかった。

 宮城野親方は「協会や部屋のルールをしっかり守ってやっていくしかない」と伊勢ケ浜親方から改めてクギを刺されたという。将来的に再興する可能性はあるが、閉鎖の期間は定められていない。再興の日を信じ、新生・伊勢ケ浜部屋で一から修業を積んでいく。

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