パソナによるアスリートたちの第二の人生サポート

2024年04月09日 10:00

スポーツ

パソナによるアスリートたちの第二の人生サポート — イベント当日の様子 Photo By スポニチ

　アスリートのキャリア支援に力を注いでいるパソナグループが3月19日、主に女子ラグビーに取り組む高校生と大学生を対象にしたセミナー『アスリートが次世代へ贈るメッセージ　～ラグビーもキャリアも諦めない～』を開催。対面とオンライン方式合わせ、約40人が参加した。

　日本ラグビーフットボール協会も協力。元女子ラグビー日本代表の玉井希絵さんや、ラグビーW杯2017年大会日本代表の櫻井綾乃選手らが登壇した。日本ラグビーフットボール協会事業遂行責任者で女子ラグビー担当・香川あかねさんは「若いうちに選手が将来について考える機会をつくりたいと思っていた。普段の生活では部活動や学業が中心となり、将来のことを考える時間があまりないと思います。トップアスリートの話が聞ける貴重な機会なので、キャリアについて考えてみてほしい」と訴えた。

　特別講演も行われ、元ビーチバレーボール日本代表でパソナグループ所属アスリートコーチの草野歩さんが立った。現役時代に大学院に入学した自身の経験から、選手と大学院生というハイブリッドキャリアとの出会いによる変化、そこでの学びなどを中心に語った。最後には夢を叶えるためには目標を持って一生懸命やることの大切さを説いていた。

　その他にはパソナグループスポーツメイト事業部部長・菊池康平氏をファシリテーターとしたパネルディスカッションも好評だった。（1）アスリート社員としての仕事内容、（2）ラグビーと仕事を両立してよかったことと大変だったなこと、（3）どのような想いを持って競技生活を送っているか。この3つの質問をベースに玉井さん、櫻井さんも加わり、活発な意見が飛び交った。

　「スポーツのことだけでなく、社会人になってからの人生について学ぶことができた。自分が行っている競技だけでなく、他のことにもチャレンジして、人との関わりを増やしていきたい」と参加した女子ラグビー部所属の高校生。参加者にキャリアを考えるきっかけと必要さを与え、セミナーは幕を閉じた。