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子どもも日傘を差したほうがいい?小学生7割が「日傘を使いたい」…医師が考える日傘のメリット

2024年07月29日 09:00

子どもも日傘を差したほうがいい?小学生7割が「日傘を使いたい」…医師が考える日傘のメリット
「災害級の暑さ」と表現されるほどの酷暑が続く日本の夏。暑さ対策だけでなく、紫外線から体を守るために、子どもも日傘を差す光…

「災害級の暑さ」と表現されるほどの酷暑が続く日本の夏。暑さ対策だけでなく、紫外線から体を守るために、子どもも日傘を差す光景が増えてきました。

子どもの肌にあたえる紫外線の影響や日傘のメリットを、医療法人社団風林会医療脱毛専門院『リゼクリニック』 の美容皮膚科医が解説します。

小学生の7割が「日傘を使用したい」

同院が日傘についてアンケート調査を実施したところ(※1)、小学生の7割が「日傘を使用したい」と回答。中学生は6割、高校生は5割強が「使用したい」と回答しました。

また、中学生の2割弱、高校生の4割が、すでに「日傘を使用」していることが判明。学年が上がるごとに使用率も増加することが分かりました。

(※1)【夏の紫外線対策と美容調査】
期間:2024年5月14日~6月14日
対象:小学生(4年~6年)・中学生・高校生の女性400名
調査方法:インターネット調査

昔と比べて紫外線量が増加しており、健康に懸念

同院の形成外科専門医の太田真澄医師は、子どもの日傘について以下の通りコメントしています。

「1990年代と比べ、今は紫外線の量は増加しています。とくに子どもの皮膚は薄いので、過度な日焼けによる影響は将来的に大きなダメージになります。また、紫外線は皮膚だけではなく、髪や頭皮、目、免疫力の低下など、身体全体へ影響する点も懸念されています。日焼け止めや帽子、日傘を使うことで紫外線や直射日光からお肌を守り、熱中症を防ぐなど身を守ることは大切です」(太田医師)

紫外線は、子どもの肌にどんな悪影響を与える?

子どもの皮膚は薄く、大人と比べ紫外線の影響を受けやすいです。紫外線による子どもへの影響は、主に以下のようなものが考えられます。

・日焼けや肌ダメージ、肌トラブル
・将来的にシミしわたるみなどの肌老化(光による老化) また、日光黒子、皮膚がんなど
・熱ストレス(体温の上昇による熱中症リスクや発汗)
・眼への影響(白内障、紫外線角膜炎、翼状片ほか)

どんな紫外線対策を行えばいいのか

紫外線対策として、日焼け止めや日傘、帽子、サングラス、アームカバーなどが挙げられますが、なかでも「日焼け止めの塗布」をおすすめします。

近年は、さまざまな種類の日焼け止めが販売されていますので、年齢や生活スタイル、肌状態などに合わせて選ぶと良いでしょう。 

また、レジャーなどの長時間のお出かけの際は、汗や水分で流れ落ちてしまうので、ティッシュなどで優しく拭き取ったあとにこまめに塗布しなおすのがポイントです。

日傘が紫外線対策として優れている点とは

では、日傘はどうでしょうか。

日傘は手がふさがるというデメリットがあります。しかし、帽子は頭が蒸れる、腕の日焼けなどがありますが、日傘だと身体全体を紫外線から守ることができる上、蒸れることもありません。

日傘を差すことで自分の周りに大きな日影を作ることができる点は、ほかの紫外線対策グッズと比べ最大のメリットだといえます。

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日傘は日陰を作り出すアイテム

紫外線対策と併せ日傘を差すことで日陰を作り出し、体感温度が数℃下がるといわれているなど、遮熱効果により涼しく感じ、発汗を抑制することができます。

また、日傘により強い日差しを遮ることで体温上昇を抑え、熱中症リスクも低減できます。

環境省からも、熱中症発症者数の増加が見込まれる初夏から夏季を中心に、夏の熱ストレスを一人ひとりの工夫で低減できる暑さ対策として、暑さ指数の低減効果が比較的高い「日傘」の活用が推奨されています(※2)。

(※2)参考:環境省『日傘の活用推進について~夏の熱ストレスに気をつけて!~』

<Edit:編集部>

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