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スーパー勤務で野菜を運ぶ競歩の浜西は18位 「新参者が戦うにはまだ早いという現実を突きつけられた」

2024年08月01日 16:50

陸上

スーパー勤務で野菜を運ぶ競歩の浜西は18位 「新参者が戦うにはまだ早いという現実を突きつけられた」
<パリ五輪 競歩男子20km>レースに臨む浜西(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【パリ五輪第7日 陸上 男子20キロ競歩 ( 2024年8月1日    イエナ橋 )】 陸上競技最初の種目となる男子20キロ競歩が行われ、日本勢は21年東京五輪銀メダルの池田向希(26=旭化成)が1時間19分41秒の7位が最高だった。古賀友太(25=大塚製薬)は1時間19分50秒の8位、5000メートル競歩の日本記録保持者・浜西諒(24=サンベルクス)は1時間20分33秒の18位だった。ブライアン・ダニエル・ピンタード(29=エクアドル)が1時間18分55秒で優勝した。
 レースを終えた浜西は「出るからには入賞が目標だった。達成できなかった悔しさはあるが、夏以降、来年の背か位選手権へ向けて収穫はあった」と振り返った。日本選手権では警告を受けたり、今年のトルコのレースでは中盤に失速したとあり「15キロまで粘ることができた」と収穫をあげる一方、「ラスト5キロに対応できなかったことがこれからの一番の課題。新参者が戦うにはまだ早い、という現実を突きつけられた」と初出場の五輪に苦笑いした。

 スーパーマーケット「ベルクス」を展開するサンベルクス所属。明大卒業後、埼玉県のベルクス草加青柳店青果部に勤務する。業務は店頭での荷出しが中心。明大時代は体が硬く故障も多かったが、「デスクワークではなく、野菜を運んで体を使っている。体の柔軟性につながった」と笑う。週4日の勤務で、2日間は午前8時から午後5時までフル稼働。残る2日は5時間働く。

 「店頭にも立ってます。夏場は仕事したら疲れちゃったりするんで、そういうときは思い切って休む。練習の仕方は工夫してきました」

 大阪・履正社高では1学年上にプロ野球ロッテの安田尚憲がいた。明大時代は箱根駅伝を走る仲間を給水係としても支えた。浜西自身はエリート街道を歩んできたわけではないが、今年2月の日本選手権で2位となり、パリ五輪の派遣設定記録も突破。同5月には男子5000メートル競歩で日本新記録も樹立した。日陰にいたウォーカーが、パリの舞台でも奮闘した。

 ☆生年月日とサイズ 2000年(平12)4月24日生まれ、大阪府豊中市出身の23歳。1メートル70。

 ☆経歴と実績 履正社高から明大に進み、現在はサンベルクス所属。23年関東インカレ優勝。

 ☆日本記録 今年5月に行われた東日本実業団選手権の男子5000メートル競歩で18分16秒97をマーク。20年に池田向希が記録した記録を約3秒、更新した。

 ☆アイドル好き 今年2月の日本選手権では、日本陸連の大会エントリー表に「結果を残して、櫻坂46の番組に呼んでいただきたいです」と書き込んだ。推しは櫻坂46の的野美青。

 ☆野球 履正社高では1学年上にプロ野球ロッテの安田尚憲がいたが、大の阪神ファン。

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