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33歳の鈴木聡美が現役続行を宣言!28年ロス五輪は「うふふ、どうなんでしょう?」

2024年08月02日 06:58

競泳

33歳の鈴木聡美が現役続行を宣言!28年ロス五輪は「うふふ、どうなんでしょう?」
鈴木聡美 Photo By スポニチ
 【パリ五輪第7日 競泳 ( 2024年8月1日    ラデファンス・アリーナ )】 女子200メートル平泳ぎ決勝で、12年ロンドン五輪銀メダルの鈴木聡美(33=ミキハウス)が2分22秒54で4位に入った。8位通過した準決勝から1秒タイムを上げ、18年パンパシフィック選手権以来6年ぶりに2分22秒台をマーク。日本競泳史上最年長の33歳で出場した3度目の五輪で衰え知らずの泳ぎを見せ、現役続行も宣言した。
 思い描いた泳ぎはできた。タイムは12年ロンドン五輪の決勝でマークした2分20秒72、18年パンパシフィック選手権の2分22秒22に次ぐ自身3番目に速い記録。ゴール直後、鈴木は「自分を褒めてあげたい」と自らに拍手を送った。達成感があり、満足いく結果のはず。だが、プールを上がるとふつふつと悔しい思いが湧いてきた。

 取材エリアに向かう途中、日本水連スタッフに「4位は悔しい」とこぼした。報道陣への第一声も「4位という順位にどんどん悔しさが増している」。そして迷うことなく「現役続行の思いが出ています」と続けた。区切りの五輪を終えて今後の去就を明言しない選手も多い中、日本競泳史上最年長の33歳で五輪の舞台に立ったベテランがレースからわずか10分足らずで現役続行を宣言した。

 メダル3個を獲得した12年ロンドン五輪以来の決勝レース。前半はロンドン五輪より速い1分8秒03で入り、4位でターンした。後半は想定タイムより遅かったが、最後まで粘り4位をキープ。8位通過した準決勝から大きく順位を上げた。本命種目と位置づけた100メートルは準決勝敗退。「好きな種目と得意な種目は違う。これからは200メートル(の記録)を狙う練習が増えてくるんだろうな」と早くも今後を見据えた。

 衰え知らずのスイマーを支えるのは豊富な練習量だ。母校の山梨学院大で学生に交じって早朝6時半から練習。午前だけで平均5000メートルを泳ぎ、昼はジムで筋力トレに精を出す。午後は再びプールに入り、1日で計約1万メートルの距離を泳ぎ込む。「なんでこんな年齢になってまできついことやっているだろう」。こう思わない日はなかったが「この結果を見てやって来てよかったと思える。誰もが驚くような練習を積まないと自分自身を超えられない」と報われた。

 28年ロス五輪への意欲を問われると「うふふ、どうなんでしょう?」と笑い「37歳になるので、ちょっと想像がつかない。とりあえず短いスパンの中で1歩ずつ成長できればと思います。金藤理絵さんの日本記録(2分19秒65)も含め、いけるところまで、やれるとこまでやってみるのもありなんじゃないかな」と続けた。年齢はただの数字。全盛期の12年ロンドン五輪を上回るタイムをたたき出す日も、そう遠くないかもしれない。

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