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“レジェンド”クライマー 物議呼んだスポクラ女子課題の問題点説明「オリンピックのみ複合に」

2024年08月14日 19:49

スポーツクライミング

“レジェンド”クライマー 物議呼んだスポクラ女子課題の問題点説明「オリンピックのみ複合に」
<パリ五輪 スポーツクライミング女子複合決勝>リードに臨む森(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 日本人女性初のプロクライマーで、スポーツクライミングの解説を務める尾川とも子氏(46)が14日、自身のX(旧ツイッター)を更新。森秋彩(あい、20=茨城県連盟)が4位となったパリ五輪女子複合で、スタート直上のホールドをつかむことができず0点に終わった件についての“問題”について私見をつづった。

 尾川氏は自身のXで、「低身長選手がスタートできない課題は何度かあり今回初でない」という。「特定の国や選手を落とすためのイジメ・差別課題でない」「ジャンプなど、低身長で不利、高身長で有利な動きもあれば、狭ければ低身長で有利、高身長で不利なこともある」とていねいに説明。

 この日も「経験者側からだと森がスタート飛びで苦戦するのは良くあり見慣れてますが、未経験の観客にとっては不快となり、興行としてはイマイチだと私は思います また普段、低身長の森はジャンプが少ないリードで頑張っています」とし、「オリンピックのみ複合にしているのが問題です」とつづった。

 世界ランキング3位の森は後半の得意のリードで全体1位の96・1点をマークするも、前半のボルダーの第1課題でスタート直上のホールドをつかむことができず0点に終わったことが響き、惜しくもメダルを逃した。

 尾川氏は早大在学時の2000年からクライミングを始め、競技歴3年でアジアのトップクライマーとなり、08年に日本人女性初となる難度V12を達成。12年に世界で女性初となるV14を達成し、「ゴールデン・ピトン賞」を日本人女性で初受賞した。

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