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阿部一二三 連覇の裏にあったピンチを激白「日本に帰れないな」五輪3連覇のレジェンドも「笑えない」

2024年08月15日 16:25

柔道

阿部一二三 連覇の裏にあったピンチを激白「日本に帰れないな」五輪3連覇のレジェンドも「笑えない」
阿部一二三 Photo By スポニチ
 パリ五輪の柔道男子66キロ級で連覇を達成した阿部一二三(27)が15日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。連覇の裏にあった準々決勝でのピンチについて激白した。
 準々決勝のタジキスタン選手との一戦。開始43秒で技ありを奪ったものの、2分過ぎに鼻血の治療で試合は一時中断。さらに30秒後にも再び鼻血で治療するなどアクシデントに見舞われた。同じ箇所の治療は3度目で「棄権」というルールがあり、絶体絶命のピンチに立たされた。しかし、再開から13秒、大内刈りで技ありを奪って合わせ技一本で準決勝進出を決めた。

 「どれだけリードしていても、その時点で負け」と阿部は説明。「1分半は、さすがにちょっと長いなと思ったので、ドクターに決めにいってきますって。投げにいきますって」と治療してくれたチームドクターに投げにいくことを宣言。「(詰め物を)パンパンに詰めて。綿をいっぱい、何重にも詰めて。違和感なんですけど、アドレナリン出てて意外と息がしにくいのも気づかないくらい」と振り返った。

 また、相手選手から3度目の出血を狙われたかという問いには、「(相手が)寝技をしてきたんですけど、わざとか分かんないですけど、ちょっと顔の方に(手を)やってきてる感じは少し感じた」と回答。ゲスト出演した男子60キロ級で五輪3連覇の野村忠宏氏は「そこを攻めてくる選手はいないと思うんですけども、偶然というか」とした上で、「オリンピックの大舞台で2連覇をかけてる阿部選手が、鼻血3回棄権負けっていうのは、ちょっと笑えないですね」と苦笑いだった。

 阿部も「笑えないなって僕も思いながら。しかもポイントリードしてて、血が出て負けました…いやいや日本に帰れないなと思って。相手も(前に)凄い来てくれていたので、勝負しようと。決めるしかないな」と回顧。海外選手との接近戦にはリスクがあるものの、「リスクを負ってでも投げにいくという選択をしました」と決断したことを明かした。

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