×

ボディコンテスト大会のナゾ。なぜ選手の肌は黒いしテカテカなの?歯はホワイトニング?おもしろい掛け声は?

2024年08月19日 09:00

ボディコンテスト大会のナゾ。なぜ選手の肌は黒いしテカテカなの?歯はホワイトニング?おもしろい掛け声は?
VALX GYMトレーナーでAPFフィジーク初代王者の竹下竜陛さんにインタビューする本企画。前回は大会優勝までの食事戦略…

VALX GYMトレーナーでAPFフィジーク初代王者の竹下竜陛さんにインタビューする本企画。前回は大会優勝までの食事戦略とトレーニング内容についてでしたが、今回はボディメイク大会の気になるギモンを聞いていきます。

選手の肌が妙に黒光りしていたり、逆に歯は白かったり……独特のポージングはどう練習しているの? 竹下さんがぶっちゃけトーク!

APF フィジーク初代王者・竹下竜陛選手に聞く、大会優勝のために行った食事戦略&トレーニング

Q1.なぜボディコンテスト出場者の肌は小麦色なの? 焼いているのですか? 白い肌だと出場できないのでしょうか。

竹下さん:ステージのライティングが結構強いんですよ。肌が白いと凸凹感が消えちゃうんですよね。なので、かなり黒くしていかないと(凸凹感を出すのが)難しい。今の肌もタンニングマシンで焼いている状態です。さらに焼きますが。

さらに、コンテスト前日にスプレータンニングで全身を黒塗りします。それくらいやらないと会場によっては白飛びしてしまい、筋の溝も全部消えちゃうんです。だから選手は肌が黒い。格好いいとかそういう理由ではなく、ステージ上のライトに照らされたとき“映える”ためです。

白い肌で出場する選手はいない?

竹下さん:いらっしゃいますね。しかも勝っている方もいます。けど、やっぱり黒くしているほうが映えているように見えるので、だったら黒くするに越したことはないんじゃないかなって僕は思うので、肌を焼いています。

白い肌で出場する選手は、1大会につきどれくらいいる?

竹下さん:カテゴリーにもよりますね。僕が語っているのはボディビルやフィジークカテゴリーにおいての話ですが、昨今はいろいろなカテゴリーが増えてきて、たとえば親子で出場するファミリーフィジークとかは、筋肉だけが評価基準ではなく、スマイルなども基準になります。

そういったカテゴリーの選手は、白い肌も結構多いかもしれません。ガチガチのボディビル、フィジーク選手で白い肌っていうのは、会場で一人いるかどうかというレベルですね。ご本人にお会いしたことがないので何とも申し上げにくいんですけども、なにか狙いがあるのだと思います。

竹下さんが出場した大会でも、上位入賞した白い肌の選手はいた?

竹下さん:僕が出たコンテストでは見たことないですね。でも、5年くらい前、コンテストで上位入賞されている方は見たことあります。

かなり鍛えられていて、ライトで白飛びしないよう筋肉の溝を相当深くしていて、すごかったですね。体脂肪もほとんどない、皮1枚みたいな状態でした。

Q2.歯もめちゃくちゃ白い気がします。ホワイトニング必須でしょうか。

竹下さん:これも団体によって異なりますね。共通して言えることは、やはりトータルで見られるということ。体の均整が取れていてバランスがいい。腕や胸だけではなく、頭からつま先まで、トータルパッケージのよさが見られます。ということは、歯も白いほうがいいということで、意識している人も多いです。

でもホワイトニングまではやってる方の方が少ないんじゃないかという印象です。白く見えるのはステージのライティングが影響しているかもしれませんね。

Q3.ポーズの練習はどう行っているのでしょうか。ポージングコーチがいるのでしょうか?

竹下さん:僕の練習方法は、スマホを2台使います。自分の出たコンテストや、いろいろな選手が出ている過去のコンテストを見ながら、動きを確認しています。

実際の大会だとジャッジはステージの斜め下にいるので、斜め下にスマホを置いて、その近くにはさらにもう1台スマホを置いて、今まで出たコンテストの動画を再生しながら同じように動いてポージングを確認する。

ジャッジによって見る時間がすごく変わるんですよ。フロントポーズを取ったとき1分くらい見るジャッジもいれば、長時間じっと見るジャッジもいます。それを耐える練習もしなくてはいけない。体や軸がぶれないよう、ずっと耐えるという練習も含まれています。

だからポージングだけでなく、そういう“耐える”練習も必要です。

大会初参加の人は、どんな練習方法がオススメ?

竹下さん:自分で動画を撮って、軸がぶれていないか、力を入れなくちゃいけないところにきちんと入っているかチェックするのがいいと思います。

たとえばフィジークやボディビルだと、大胸筋から腹筋にかけて重視されるので、お腹に力を入れ続けるっていう練習をやるといいですね。

あとは、たとえばサイドレイズ。ダンベルを横に持ち上げて、耐える。プルプルしてきますよね。この練習から始めていいんじゃないかって思います。この練習が終わってからポージングに切り替えると、耐えられるようになってきます。

Q4.ボディコンテストといえば「掛け声」ですが、今までで一番印象に残った掛け声があれば教えてください。

竹下さん:掛け声は、コロナ禍で一旦なくなっちゃったものの、最近ちょっと復活してきましたね。僕が大会に出始めた頃は、本当にすごい盛り上がっていました。

そのときに一回言われたのが「背中が冷蔵庫!」。なんじゃそりゃって笑っちゃいました。なにそれ? みたいな(笑)

竹下さんが一番好きな掛け声は?

竹下さん:やっぱり名前(ゼッケンナンバー)を呼んでいただいたり、「何番!」と叫んでいただいたりすると、すごく力になります。

掛け声もうれしいですが、おもしろいものだと笑っちゃって、力が抜けてしまう(笑)集中力がね、落ちてしまうので。

実際、笑っちゃったことは?

竹下さん:めっちゃありますよ。「やばいやばい、集中しなきゃ」と思いましたね。

Q5.目指している、憧れのマッチョはいますか? また、その人のどんな部分が“推し”ですか?

竹下さん:現実世界ではないのですが、ドラゴンボールの悟空です。悟空が大好きなんですよ。ちっちゃい頃から、本当に初期の頃から大好きで、悟空を目指して体作りをやっているという面もあります。

大会でのライバルはいる?

竹下さん:特定の誰かというのはいないですね。ライバルというよりは常に自分との戦いです。減量期だと力が出なくてトレーニング億劫だなって思うときもあるので、そういう自分との戦いのほうが多いですね。

プロフィール

竹下竜陛(たけした・りゅうへい)

VALX GYMトレーナー。学生時代に力を入れていたレスリング全国大会での予選敗退をきっかけに、目標や志を見失い、一般企業へ入社。入社から数年後、元々好きだった身体を動かすことで人生を変えたいと思い、2018年から食事管理やレジスタンストレーニングを開始。数々のコンテストで優勝し、初出場から4年目の2022年、APFというボディコンテスト団体のフィジークモデルカテゴリーにおいて日本一を獲得。

【大会実績】
2021年 NPC WORLDWIDE×FWJ BLAZE OPEN Men’s physique open-170 優勝
2021年 IFBB PROFESSIONAL LEAGUE × FWJ EVOLGEAR HIDETADA YAMAGISHI, IRIS KYLE JAPAN CLASSIC Men’s physique ClassA優勝
2022年 Grand Prix Series APF TOKYO OPEN Physique model 優勝
2022年 Grand Prix Series APF JAPAN CLASSIC Physique model Class 30 優勝
Physique model Overall 優勝(APF日本大会/総合優勝=初代日本王者獲得)
2023年 Grand Prix Series APF GOUKETSU Physique model Class 30 優勝
APF JAPAN CLASSIC 2023 Physique model Class 30 優勝

<Edit & Photo:編集部>

おすすめテーマ

2024年08月19日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム