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泉谷駿介 “遠足気分”で100メートル10秒14 最速ハードラー専門外で快記録

2024年08月19日 04:44

陸上

泉谷駿介 “遠足気分”で100メートル10秒14 最速ハードラー専門外で快記録
本職ではない男子100メートル予選で10秒14の好タイムを出した泉谷駿介(左) Photo By 共同
 【陸上 富士北麓ワールドトライアル ( 2024年8月18日    山梨県・銘水スタジアム )】 パリ五輪110メートル障害代表の泉谷駿介(24=住友電工)が男子100メートル予選を追い風参考ながら10秒14で走った。パリでは決勝に進めず悔いを残した中、本職の選手を圧倒する走りで万能さを改めて証明。リフレッシュを兼ねた異種目挑戦で再スタートを切った。
 泉谷が潜在能力の高さを示した。専門ではない100メートル。スタートから飛び出すと、9秒98の自己ベストを持つ小池の追い上げにも全く動じない。リードを広げてゴールすると、電光掲示板には10秒14の数字が映し出された。

 追い風2・1メートルだったため参考記録も、周囲の度肝を抜く圧巻の加速だった。今後の大会への影響などを考慮して決勝は棄権したが「試合前も、遠足のような気持ちでわくわくしていた。楽しさを感じて走れた」と頬を緩めた。高校時代は八種競技で全国高校総体を制し、昨年の全日本実業団対抗選手権の走り幅跳びでは8メートル10のジャンプを披露し連覇。マルチアスリートの名にふさわしい走力だった。

 110メートル障害は、昨年の世界選手権で5位に入ったが、パリ五輪準決勝では体勢を崩して13秒32に終わり、決勝に進めなかった。一方、同じく日本記録保持者の村竹ラシッドは5位に入賞。失意に暮れた24歳のハードラーは今季、本職の110メートル障害に出場するかどうか迷っているという。「他の種目もやりながら見つめ直す機会にして、来年からまたちゃんと頑張れればいい」。31日に行われるナイトゲームズ・イン・福井では再び100メートルにエントリー。リフレッシュしながら新たな目標へ向かう。

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