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川崎春花が完全V 7月以降5戦3勝 「ダイヤモンド世代」の勝ち頭

2024年08月19日 04:45

ゴルフ

川崎春花が完全V 7月以降5戦3勝 「ダイヤモンド世代」の勝ち頭
ウイニングパットを決めガッツポーズする川崎春花(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー CATレディース 最終日 ( 2024年8月18日    神奈川・大箱根CC=6652ヤード、パー72 )】 単独首位で出た川崎春花(21=村田製作所)が4バーディー、2ボギーの70で回り大会コース記録に並ぶ通算13アンダーをマーク、初日から首位を守る完全優勝で今季3勝目。21歳109日での通算5勝目は歴代6番目の年少記録。03年度生まれの「ダイヤモンド世代」で最多勝利となった。
 スピンの利いた一打はピン奥から戻って50センチについた。最終18番パー5の3打目。残り69ヤードから58度のウエッジで果敢に攻めた。川崎は「一日に2回くらいしかないナイスショット。イメージ通り」と胸を張った。圧巻のバーディー締めで完全Vを達成。通算5勝はダイヤモンド世代のトップに躍り出た。

 敵は己だった。最終日を単独首位で迎え「相手のことを意識しそうな自分がいた」と言う。懸命に自制し、一打に集中した。18番のアプローチもそう。「ショットをコントロールする時、右にミスすることが多い」。フェースの開きを警戒し、左に振り抜いた。優勝を決定づける会心の一打となった。

 今大会、あえてハウスキャディーで臨んだ。その心は「一人で考えながらやる」ため。アドバイスを求めたのも風の読み程度。クラブ選択、グリーン上など8割は川崎がジャッジした。初対面でタッグを組んだ大窪ネネさん(26)はミスを引きずらない姿に「本当に強い。のほほんとしてるのに」と笑顔で褒めちぎった。過去4勝とは違う重みがあった。

 次戦は22日開幕の全英女子オープン。16日に急きょ、繰り上がり出場が決まると地元京都にいた父・太郎さんに“必要なものリスト”を送り、この日一緒に英国へ直行した。舞台はセントアンドリュース。川崎は「あの橋(スウィルカン橋)で写真撮りたいな」とはんなり笑った。7月以降2戦連続制覇から、2週連続予選落ちと落差が激しかったが再び優勝し5戦3勝。絶対的な強さを携え、ダイヤモンド世代のエースが聖地に乗り込む。

 ≪副賞はブルドーザー≫/優勝した川崎には副賞として主催の日本キャタピラーからブルドーザータイプの重機「ミニホイールローダ901」が贈られた。重機の使い道には「まだ分からないです」と話すにとどめたが、この日は日本キャタピラーを意識した黄色のウエアでプレーしていた。観戦に訪れていた母・雅子さんも「運転しやすいんですかね」と興味津々だった。

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