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王鵬 横綱の孫対決を制す 琴桜に5度目挑戦で初勝利 王鵬は大鵬、琴桜は同じしこ名の横綱の孫

2024年09月12日 19:27

相撲

王鵬 横綱の孫対決を制す 琴桜に5度目挑戦で初勝利 王鵬は大鵬、琴桜は同じしこ名の横綱の孫
<大相撲秋場所5日目>琴桜(左)を寄り切りで破り懸賞を受け取る王鵬(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 平幕・王鵬が大関・琴桜を寄り切って、5度目の対戦で初勝利した。横綱の孫同士による注目対決を制し、自己最高位からの新三役昇進へ望みをつないだ。大関昇進を目指す関脇・大の里は平幕・隆の勝を押し出し、5連勝で単独首位に立った。大の里を追う1敗は琴桜、関脇・霧島、小結・平戸海ら7人となった。
 横綱の孫同士による5度目の対戦は、51秒4の大相撲になった。押して押され、王鵬が土俵際を回り込んで右四つで組み合った。
 相手得意の型、左上手まで許しては勝ち目が薄い。ところが先に、腰を寄せて引き付け合うと琴桜の命綱が切れた。寄り切った大鵬の孫は大きく息を継いだ。

 「やっと勝てたという気持ち。右四つのまま止まっちゃいけないと思った」

 対戦成績0勝4敗。場所前も、名門・埼玉栄の先輩の下へ2日間出稽古し、計6度胸を借りたが1度として勝てなかった。本土俵での1勝の手応えを聞かれて言った。「場所で勝つために出稽古へ行った訳じゃない。自分の型で取ることしか考えてない」。四つではなく、突き押し相撲を志す、理想にはまだ遠い。

 王鵬は父が元関脇・貴闘力で祖父が元横綱・大鵬。琴桜は父が元関脇・琴ノ若で祖父は元横綱・琴桜。祖父同士は26度の対戦があり、22勝4敗で大鵬が琴桜を圧倒した。

 「高校の先輩ですし、結びで取れるのは誇らしい。見に来てもらっているお客さんも最後の一番でその日の感想はガラッと変わると思ってやってます」

 結びで取る栄誉を味わえるのは、琴桜が大関だから。自力で結びで取り続けるには、大関。横綱と番付を上げていかなければならない。18年初場所の初土俵から今場所の西前頭2枚目が自己最高位。2勝3敗とし、残り10日間に新三役昇進をかける。「運も絡む。勝ってればそのうち上がれると思います」。言葉通り、残り10日間の土俵にかけている。

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