“ドラ1”確実149キロ右腕 自己評価「完成度低い」

2008年10月27日 06:57

野球

 大学球界で“ドラ1”が確実視されているのが近大の巽真悟投手。182センチ、67キロと細身ながら、最速149キロを投げる長身右腕に横浜、中日、阪神、ソフトバンクなどが熱い視線を送る。運命の日を間近に控え「不安もあるが、新しい環境で自分がどう変われるか楽しみ」と胸を膨らませる。
 肩、ひじの関節の柔らかさを生かした力のある直球と、鋭く曲がって落ちるスライダーのコンビネーションが持ち味。6月の全日本大学選手権では4強入りの原動力となり、世界大学選手権の日本代表にも選ばれた。阪神の山口高志スカウトは「腕が振れている時のボールの切れは、素晴らしいものがある」と素質を高く評価する。
 近大は2002年から6年連続でドラフト指名選手を輩出している。和歌山・新宮高時代から注目されていた巽も、大隣(ソフトバンク)ら後にプロ入りする選手とともに才能を伸ばしてきた。プロで活躍する先輩の姿に「大学でどの程度通用すれば、プロでも努力次第で通用するんだと、励みになる」と話す。
 昨春のリーグ戦では1試合最多記録となる23奪三振や無安打無得点試合を記録した。だが、その後は投球フォームの修正など試行錯誤を繰り返し、力を出し切れない時期を経験した。「完成度で言えばまだ低い。レベルアップして、長いこと活躍できる投手になりたい」と巽。貪欲な姿勢でプロの世界に挑む。

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