上原 ドミニカ斬り米1勝!侍ジャパンにお手本

2009年03月06日 06:00

野球

上原 ドミニカ斬り米1勝!侍ジャパンにお手本
<オリオールズ・ドミニカ>1回2死二塁、オルティスを右飛に仕留める上原浩治
 【オリオールズ6-1ドミニカ共和国】オリオールズの上原浩治投手(33)が4日(日本時間5日)、ドミニカ共和国代表とのオープン戦で3回を2安打無失点。WBC出場チーム屈指の強力打線を沈黙させ、登板2試合目で“メジャー初勝利”を飾った。右打者の内角攻めをテーマに早打ちを誘い、要した球数は予定を下回るわずか36球。球数制限があるWBCでの対戦へ、日本代表の元エースがお手本を示した。
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 上原が海の向こうの侍ジャパンへ連覇へのヒントを示した。予定されていた投球数は50。だが、前日19安打で10点を挙げたドミニカ共和国代表を3回までわずか36球で料理した。“メジャー初勝利”を挙げると同時に、準決勝以降で日本と対戦する可能性のある強豪を丸裸にした。
 オープン戦2度目の登板。「(捕手に)右打者のインコースに投げたいと伝えた。球種は自分で考えた」。1年目の目標に置く200イニング到達に必要なのが、球数を少なくすること。少なくとも3球必要な三振ではなく、早いカウントで打たせることがテーマだった。
 昨季33発の3番ラミレスには初回は直球を見せてフォーク、3回はフォークを見せてから直球を投げともに内野フライに打ち取った。2打席でわずか4球。5番テハダにはカウント1―2から内角にシュートを投げた。味方のまずい守備で三遊間を抜けたが、詰まらされた02年のリーグMVPは「ボールをうまく隠すから、出どころが分かりにくい」と舌を巻いた。
 右打者延べ10人に要した球数は、わずか26球。離脱中のA・ロドリゲスも含め、右打者が中心の同国代表の打線には一つの攻略法となる。日本代表の動向も気にしており、渡米後もメールで連絡し合っている後輩に「ダルビッシュや涌井たちがやってくれるはず」と力強いエールを送った。
 シーズンへの布石も忘れない。同地区で対戦が多い左の4番オルティスには、カウント1―2からあえて得意のフォークを投じた。右翼への大飛球は風に戻されて事なきを得たが「風がなかったら入っている。フォークはもう2個分低めに投げないとやられる」。各球団の主力と対戦できたのもWBC代表ならでは。もちろん、上原にとっても収穫は大きかった。

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