巨人・坂本 ゴジラ超え球団歴代単独7位890打点 広島・森下の宝刀カーブを右打者初本塁打

2021年08月25日 05:30

野球

巨人・坂本 ゴジラ超え球団歴代単独7位890打点 広島・森下の宝刀カーブを右打者初本塁打
<巨・広>3回1死、坂本は左越えソロを放ち、ベンチ前で「わっしょいポーズ」(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人3-1広島 ( 2021年8月24日    東京D )】 巨人・坂本勇人内野手(32)が24日、広島戦の3回に先制の13号ソロを放った。東京五輪野球で金メダルを獲得した侍ジャパンのチームメート、広島・森下暢仁投手(24)との侍対決での貫禄の一発。通算890打点は、松井秀喜氏を抜く球団歴代単独7位となった。チームは連敗ストップ。勝った首位・阪神とは2ゲーム差のままだが、逆転Vへ主将がバットでけん引する。
 坂本が左翼に運んだのは118キロのカーブだった。2年目の森下の宝刀。右打者が同球種を本塁打したのは初めてだった。

 その先制13号ソロは3回。初回は150キロの直球で三ゴロに倒れていた。球速差32キロ。「タイミングは外されましたが、我慢してうまく打てた」。体重を右足に残し、最後は左手一本で手を伸ばしバットとボールの「接着時間」を長くしたことで打球は切れなかった。真上から投げ下ろす分、落差が大きくて捉えるのは困難だが、坂本の打撃技術が上回った。「森下投手は五輪でチームメートとして戦い、いい投手と再度実感した。これから何度も対戦する。負けないように頑張る」。金メダル獲得に貢献した戦友への敬意を忘れなかった。

 五輪開催前、米国では「日本のジーター」と紹介された。ヤンキース一筋のレジェンドと同じ遊撃手。圧倒的な人気を誇る存在を重ねられた。この日のソロで通算890打点。並んでいた松井秀喜氏を抜き球団歴代単独7位となった。同氏の「ゴジラ理論」こそジーターと自身の打撃をつなぐものだった。

(松井氏の教え/) 16年春季宮崎キャンプ。臨時コーチとして参加した松井氏に「軸足に8~9割体重を残す」間の取り方を教わった。手本に挙げたのが松井氏とヤ軍で同僚だったジーター。「自分の感覚とは違ったので、凄く参考になった」と打撃フォームを大改造。森下のカーブに対応できたのも、軸足に体重をしっかりと残したからだ。

 遊撃手として出場した試合ではこれが254本塁打目。憧れのジーターは同じく遊撃手としてメジャー通算255本を放った。「今年はあまり打点でチームに貢献できていないので、1打点でも多く挙げられるように頑張る」。ジーターの異名は「ザ・キャプテン」。引き分けを挟んだ連敗を2で止める流れを呼び込んだ先制弾。首脳陣に手助けを託された中田の移籍後初勝利を、自身のバットで飾った。(神田 佑)

 ≪大城2打席連発!初2桁10&11号≫巨人・大城が自身初の2打席連続&2桁本塁打をマークした。同点の4回に勝ち越し10号ソロ。7回にも11号ソロを放った。

 森下にはこれまで通算9打席で無安打1四球だったが、初安打から2発。球団の捕手では18年阿部慎之助(現2軍監督)以来の2桁本塁打で「目標にしていたのでうれしい」とした。試合後は、後半戦のテーマ「わっしょいベースボール」にちなんだ特製みこしを担ぎ「いい思い出になりました」と笑った。

 原監督も沖縄出身の大城に「“なんくるないさ”のもう一歩、成長している言葉があれば使いたい」と独特の表現で称えた。

おすすめテーマ

2021年08月25日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム