落合博満氏 セへのDH制導入は「反対」 「展開読みながら野球を見ている人は結構いる」

2022年04月25日 17:00

野球

落合博満氏 セへのDH制導入は「反対」 「展開読みながら野球を見ている人は結構いる」
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が25日、YouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。セ・リーグに指名打者制が採用された場合、日本球界に及ぼす影響について語った。
 仮に自身がセ・リーグチームの監督で、指名打者制が導入されるとしたら…。落合氏は即座に「俺は反対する」と言い切った。

 「違いがあっていいだろ。もともとはアメリカもDH制がなく始まって。途中からアメリカン・リーグがDHになった。投手に対する負担をなくすとか、いろんな意味合いがあるんだろうけども。見ている方は両方見たいんじゃない?」

 DH制は1972年にア・リーグでスタート。今季からナ・リーグでも採用された。日本ではパ・リーグが75年から採用し、セ・リーグでも…の議論は起こりつつある。だが落合氏は「アメリカでやったものが次の年には日本に導入されるってのは、もうそろそろ、ピリオド打ってもいいような。日本独自の野球形態があっていいような気がするんだけどもね」と否定的な見解を示す。

 申告敬遠、コリジョン、リクエスト制度…。アメリカでの採用から時間を置かず“輸入”されてきたルールは数多くある。もちろん有益なものは採用すればいいが、無条件で取り入れる必要はない。同氏は日本独自のスタイルがあってもいいと考える。

 投手の代え時の見極め、代打起用など、DH制となれば「采配の妙」がなくなる可能性も指摘する。「見ている方がどっちが面白いかだよね。考えながら見ている人は“俺だったら、ここでこういう投手の代え方する”とか、展開を読みながら野球を見ている人は結構いるんでね。そういう人にとっては野球がつまらなくなる可能性も無きにしもあらずだよね」と見通した。

 メリットがあるとすれば、指揮官の負担が減ること。「監督としては投手のやりくりが一番大変であって、そこがなくなるのは、ある程度、野球は楽になるんだろう」と穏やかに笑った。

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