阪神3発大勝!佐藤輝が点火「ここ最近は打つべき球を打てている」セ・トップタイ6号でチーム打撃3冠

2022年04月25日 05:30

野球

阪神3発大勝!佐藤輝が点火「ここ最近は打つべき球を打てている」セ・トップタイ6号でチーム打撃3冠
<ヤ・神>初回、先制2ランを放つ佐藤輝(撮影・久冨木 修)      Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神11-3ヤクルト ( 2022年4月24日    神宮 )】 阪神・佐藤輝明内野手(23)が24日のヤクルト戦で5日ぶりにセ・リーグ本塁打トップに並ぶ先制6号を放ち、今季最多16安打11得点での快勝を呼んだ。初回1死一塁から金久保の初球を捉えて右翼席へ豪快弾。6カード連続アーチは昨季の5カード連続を更新する自己最長で、2年目で通算30本塁打にも乗せた。今季2度目のカード勝ち越しも決め、ようやく猛虎に逆襲開始の予感だ。
 “確信”の一発だった。手に残る感触と余韻を味わうかのように、佐藤輝がゆっくりと一塁へ歩を進める。雨で30分試合開始が遅れた中、待ち続けた観衆をいきなり喜ばせる豪快弾を放った。

 「打った瞬間、手応えはありましたし、甘い球を一球で仕留めることができて良かった。(スタンドのファンとの距離も)凄く近いし、声も届いていたので感謝です」

 初回1死一塁。金久保の初球143キロ直球を一振りで仕留めた。乾いた打球音が鳴り響いてから、あっという間に弾丸ライナーが右翼席に着弾。自己最長を更新する6カード連発の決勝6号でリーグ本塁打トップタイに再び浮上した。昨季24発と合わせ、通算30号の節目にも到達した。

 「コンスタントに(本塁打を)打てているので、それはいいんじゃないかなと」

 まさしく“祝砲”の申し子だ。25日は父・博信さんの55歳の誕生日。ちょうど1年前のDeNA戦でも、甲子園で6号2ランを放っていた。昨季も「接骨院の送り迎えだったり、いろいろやってもらった」父親に贈る最高の前祝い。それだけではない。次男の太紀(関学大・4年)が誕生日の4月15日も昨季は広島・床田から、今年は巨人・菅野からいずれも甲子園で本塁打。家族思いの一発だった。

 戻ったベンチでの恒例の虎メダル。「多少でもムードが上がるならやりたい」と初めて贈呈役を買って出た矢野監督に首から下げられ、「知らなかったです。凄く意外だったんですけど、凄くうれしかった」とまた笑顔になった。

 今季2度目、ビジターでは初のカード勝ち越し。14日には“プロ野球史上最低”・063まで沈んだ勝率が今季初めて2割に届いた。球史に残るほどの逆境から、どうはい上がるのか。打率・297、6本塁打、14打点でチーム3冠に立つ佐藤輝にかかる期待は大きい。「ここ最近は打つべき球を打てているのかなと。日々、アップデートしています」。進化が止まらない2年目の大器が逆襲の旗頭になる。(阪井 日向)

 《初の6カード連続》佐藤輝(神)がリーグトップに並ぶ6号2ラン。5日DeNA戦の1号から、9日広島戦、12日中日戦、15日巨人戦、19日DeNA戦に続く6カード連続の本塁打となり、昨季6号から10号にかけてマークした自己最多の5カード連続を更新した。

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