×

【甲子園】悲願の東北勢初V! 太田幸司氏「呪縛から解き放たれた」 三沢で18回再試合の激闘から53年

2022年08月22日 16:32

野球

【甲子園】悲願の東北勢初V! 太田幸司氏「呪縛から解き放たれた」 三沢で18回再試合の激闘から53年
太田幸司氏 Photo By スポニチ
 【第104回全国高校野球選手権大会・決勝   仙台育英8ー1下関国際 ( 2022年8月22日    甲子園 )】 初めて決勝に進んだ1915年の秋田中に始まり、東北勢の春夏通算13度目の決勝進出で達成した悲願。過去に決勝で敗れた元球児たちが当時を振り返りつつ、初制覇を喜んだ。1969年夏の決勝で松山商(愛媛)と延長18回引き分け再試合の激闘で、2試合で計261球を投じた太田幸司氏(70)も、仙台育英の優勝にメッセージを寄せた。
 長かった。東北は勝てないって100年以上、言われ続けていたからね。呪縛から解き放たれたでしょ。でも、ここ数年の試合を見たら大阪桐蔭にかなわなかっただけで、選手は格段にレベルアップしている。

 準決勝で戦った2校はやはり力強い。僕らの時代、東北のチームがパワフルなんてなかった。今回の特徴といえば仙台育英は強力投手陣、聖光学院は強力打線。140キロを超えるピッチャーが1チームに何人もいるなんて考えられなかった。

 確かに4年前の金足農や自分らのように、地元の選手だけじゃない。仙台育英も聖光学院も野球留学生がいて批判はあるだろうけど、やはり、それがあったからこそ、東北全体のレベルが上がったんじゃないかな。我々の時代はそういう背景がなかっただけで、プラスには作用していると思う。

 三沢が決勝まで勝ち進んだのは53年前か。当時僕らは宿舎から一歩も出させてもらえず隔離状態だったから、世の中がどうなっているか分からない。新聞とかも見せてもらえない。ただ、試合が終わって球場を出て、歩いてバスに乗るまでが大変だった。周りの人だかりが勝ち進むごとにドンドン増えて囲まれて、なかなかバスにたどり着かない。凄いことになっているなと初めて感じた。

おすすめテーマ

2022年08月22日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム