12年選抜準優勝で怒られた光星学院ナイン 総監督から「ローマは一日にして成らず」の言葉

2022年08月22日 18:10

野球

12年選抜準優勝で怒られた光星学院ナイン 総監督から「ローマは一日にして成らず」の言葉
2012年、春夏連覇を達成した大阪桐蔭の藤浪らと健闘を称え合う光星学院の北條(右から2人目)らナイン Photo By スポニチ
 仙台育英が甲子園で春夏通じて初優勝。東北勢の悲願が達成された。
 優勝シーンを見ていて、アマ野球担当をしていた10年前のことを思い出した。12年選抜で光星学院(現八戸学院光星、青森)は前年の夏に続き快進撃を見せ、東北勢初優勝に再び王手を懸けた。

 相手は大阪桐蔭。打線は藤浪(現阪神)から12安打を放ったが、3―7で敗れた。金沢成奉総監督(現明秀学園日立監督)には、選手たちが力を出し切って、満足するような表情をしているように見えた。「お前たちは悔しそうにしていなかった。ローマは一日にして成らずという言葉を知っているか。光星の先輩や、青森、東北の思いも背負っている。積年の思いをかみしめてやれ」。準優勝に雷を落とされ、夏に向けて再出発を切った。

 同年夏も決勝へ。北條(現阪神)、田村(現ロッテ)の3、4番コンビにとっては、3季連続の決勝戦だった。相手は再び、大阪桐蔭。春から成長した藤浪を打ちあぐね、0―3で敗れた。選手たちが、心の底から悔しそうな表情をしていたのが印象に残っている。

 あれから10年。東北勢は練習試合などで切磋琢磨しながら、レベルアップを図ってきた。壁がなくなったことで、東北勢2度目の優勝はすぐに出ると思っている。(記者コラム・川島 毅洋)

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