ジャッジは49本塁打、あと34試合でマリスの61本を抜くか?監督はボンズのような扱いを心配

2022年08月29日 10:24

野球

ジャッジは49本塁打、あと34試合でマリスの61本を抜くか?監督はボンズのような扱いを心配
ヤンキースのジャッジ(AP) Photo By AP
 ヤンキースのアーロン・ジャッジ(30)が28日(日本時間29日)、オークランドでのアスレチックス戦に「2番・右翼手」で先発。4打数無安打3三振だった。これで、公式戦34試合を残して49本塁打。ロジャー・マリスの持つヤンキースとア・リーグの本塁打記録61本に、12本差だ。
 ニューヨークポスト紙は試合前に、アーロン・ブーン監督が「8月で49本塁打、109打点は驚くべき数字だ」と語ったと報じている。さらに「過去のシーズン本塁打記録には、数字を競うライバルがいたが、今回はそれがなく、一人で打ち続けているいのがすごい」と指摘した。61年のマリスの時は同僚のミッキー・マントルがいたし、98年のマーク・マグワイアの時はサミー・ソーサがいた。今季は独走。次に打っているのはナ・リーグのカイル・シュワバーの35本で、ア・リーグだとヨルダン・アルバレスの31本だ。本人は自身2度目のシーズン50号についても、マリスの記録についてもあまり考えないと言う。「自分が50本打つとか、ましてやマリスの記録に挑むとかは考えたことがなかった。考えるのは良い野球選手になること。いいチームメートであること。数字は気にしない。気にするのはゲームの「MLB THE SHOW」で遊ぶ時だけだね」。8月中旬9試合本塁打がなかった時期があったが、その期間に質問を受けた時は「ホームランが出ていないとは知らなかった。それは自分にとってはニュースだ」と答えている。ジャッジはこの週末オークランドでプレーしているが、オークランドコロシアムから約1時間の街で育った。子供の頃はジャイアンツとバリー・ボンズのファンで「当時のボンズは本当にすごくて、MLBの試合を簡単そうに見せた」と振り返る。ボンズが01年にシーズン73本の大記録を作った時、ジャッジは9歳だった。

 最近ブーン監督が繰り返し心配するのは「(ジャッジが)ボンズのような扱いを受けている」ということだ。ヤンキースのチームメートがスランプで、ケガで離脱する選手もいて、相手投手にまともに勝負してもらえない。今月は3四球が2試合、2四球が5試合あった。今季のジャッジはここまで74四球で01年のボンズの177四球とは比較にならないが、9月はレイズ、ブルワーズ、ブルージェイズなどプレーオフが絡むチームとの対戦が続く。相手投手は慎重に投げてくる。大谷翔平とのMVP争いについても、ジャッジがMLB史における一大事だったマリスの記録を抜くかどうかを判断材料にする投票者が少なからずいる。本人が記録も数字も気にしないと言っても、周囲はそこに焦点を当ててしまうのである。

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