阪神・矢野監督「森木に引っ張られているようじゃ」 反撃遅く高卒ルーキー見殺し 長期ロード借金4で終了

2022年08月29日 05:15

野球

阪神・矢野監督「森木に引っ張られているようじゃ」 反撃遅く高卒ルーキー見殺し 長期ロード借金4で終了
<中・神>今季レギュラーシーズンのバンテリンドームでの全日程を終え、レフトスタンドのファンにあいさつする矢野監督(右)ら阪神ナイン(撮影・北條 貴史)  Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1―4中日 ( 2022年8月28日    バンテリンD )】 反撃は、あまりにも遅すぎた。0―4の9回無死満塁、代打・原口の中犠飛で、ようやく1点。だが、その後のチャンスでも追加点を奪えず、球団ワースト記録に並ぶシーズン24度目の零敗を阻止するのがやっとだった。
 「残念というか、何かね…。森木に引っ張られているようじゃ、やっぱり寂しいよね」

 矢野監督が口にするまでもなく、高卒ルーキーを見殺しにしてしまったことが何よりも痛恨だ。プロ初登板の舞台でも堂々たる全力投球を見せた19歳が、5回まで1安打無失点の快投。一方で阪神打線は2回以降、毎回のように走者を出しながら、拙攻を続けた。

 もっとも悔やまれるのが4回の攻撃だ。先頭の佐藤輝が中前打。続く大山の痛烈なライナーが相手先発・柳の右膝付近に直撃する内野安打となり無死一、二塁とした。しかも激痛で顔をしかめた右腕は治療のために一度、ベンチへ。再びマウンドには上がったが、決して万全ではなかったはずの中でロハス、木浪、坂本が3者連続三振に斬り捨てられた。

 「やっぱり“おっ、森木が投げてんのか”という(援護したい)気持ちはもちろんあると思うんだけどね。結果で示すのがプロとしてあるところやし。そういうのが出せなかった。逆に森木に引っ張られて、残念だったなと俺は思っている」

 夏の「長期ロード」は10勝14敗で終了。借金4は、同7だった12年以来10年ぶりの低空飛行だ。得点力の低さは開幕からの課題ではあるものの、高卒新人のプロ初登板の試合で、再三好機をつくりながら援護できなかったこの1敗は痛い。あす30日からは1カ月ぶりに甲子園に帰還し、広島3連戦。森木の次回登板試合で“借り”を返すためにも、虎の牙を研ぎ直したい。 (山添 晴治)

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