ヤクルト石川 72年ぶり最年長記録更新の日本シリーズ勝利ならず MAX134キロ 5回1失点で降板

2022年10月26日 21:00

野球

ヤクルト石川 72年ぶり最年長記録更新の日本シリーズ勝利ならず MAX134キロ 5回1失点で降板
<オ・ヤ>2回、山田の好守に笑顔を見せる石川(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2022第4戦   ヤクルト―オリックス ( 2022年10月26日    京セラD )】 ヤクルトの石川雅規投手(42)が2年連続で同じ顔合わせとなったオリックスとの日本シリーズ第4戦(京セラD)に先発登板。制球に苦しみながらも要所を抑えて5回2安打1失点と粘投したが、打線の援護に恵まれず、1950年若林忠志(毎日)の42歳8カ月を72年ぶりに更新する歴代最年長42歳9カ月での日本シリーズ勝利を手にすることはできなかった。
 初回、1番・佐野皓にいきなり初球を左翼線へはじき返されて二塁打に。2死後には吉田正、頓宮に連続四球を与えて満塁のピンチを背負った。だが、ここで杉本を132キロの内角直球で空振り三振。ピンチを切り抜けた石川は左拳を握ってガッツポーズも披露した。

 2回も1死から下位打線の若月、太田に連続四球を与えて一、二塁のピンチを招いたが、後続をピシャリ。だが、0―0のまま迎えた3回だった。先頭の中川圭に死球を与えて塁に出すと、2死二塁から杉本に真ん中低めチェンジアップを左前適時打されて失点。先制を許した。

 3回までに5四死球。苦しい立ち上がりとなったが、130キロ前後の直球と変化球のコンビネーションで要所は抑え、その後は失点しなかった。0―1で迎えた5回、1死から長岡の失策で中川圭に出塁を許すも続く吉田正を二ゴロ併殺打に打ち取り、この回限りで降板した。

 石川の投球内容は5回で打者22人に対して88球を投げ、2安打1失点。4三振を奪い、与えた四球は4つ、死球が1つ。直球のMAXは134キロだった。

 石川は昨年11月24日に行われた日本シリーズでもこの日と同じ第4戦(東京D)で先発マウンドに上がり、6回を3安打1失点(自責0)に抑えてプロ20年目にして待望の日本シリーズ初勝利。直球の最速は130キロ台前半ながら丁寧にコーナーを突く熟練の投球術と、盟友である球団マスコット「つば九郎」との抱擁はプロ野球ファンの感動と涙を誘った。この時の勝利が41歳10カ月。若林に次ぐ史上2番目の年長記録で、セ・リーグでは最年長記録となっていた。

 登板前日の25日には「簡単にはいかない相手。初回から飛ばして、思い切ってぶつかっていくしかない」と闘志。1年前の日本シリーズ初勝利については「うれしさは格別だった。日本シリーズに懸ける思いは自分自身も特別なものがある。(今年も)ワクワクして頑張りたい」と目を輝かせていた。

 ▼石川 やはり先制点を取られたのが全てです。

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