ロッテ・平沢 先制V打でチームは392日ぶりに首位「何とか気持ちで打つことができた」

2023年04月23日 05:20

野球

ロッテ・平沢 先制V打でチームは392日ぶりに首位「何とか気持ちで打つことができた」
<ロ・ソ>5回、適時打を放つ平沢(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ロッテ6-0ソフトバンク ( 2023年4月22日    ZOZOマリン )】 銀河の星の流れを連想させる、その名は「大河」。ロッテ・平沢の「逆襲」が始まった。15年ドラフト1位戦士が今季こそ、レギュラーに定着する。
 「先に点を取りたいと思って何とか気持ちで打つことができた」

 仙台育英時代に甲子園と高校日本代表で活躍したみちのくの「スター」は伸び悩み、20、21年は1軍出場なし。昨季も13試合にとどまったが2軍では首位打者に輝いていた。

 9番で出場し、両チーム無得点で迎えた5回だ。1死満塁で、開幕から2試合12回2/3を連続無失点だった藤井のフォークを引っ張った。先制の右前適時打。「先に点が入って良かった。僕自身もヒットが出て良かった」と一塁ベースで笑った。

 「遠い昔…」にも思える高校では、当時の佐々木順一朗監督から「誰にも見えない速さでスイングしろ」とハッパを掛けられ、シャープなスイングを磨いてきた。当時は練習以外の時間は寝るか、野球を見るか、野球ノートを書いていた。その努力と才能は必ずプロの世界でも開花する。

 8日の楽天戦の4年ぶり本塁打に続く殊勲打は、2試合連続の適時打でもあった。2連勝でチームを昨年3月26日以来、392日ぶりに西武と並ぶ首位に押し上げた。「明日勝って3連勝したい」。開幕カードで3連敗した相手への逆襲打でもあった。(神田 佑)

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