阪神・佐藤輝が最短10日での昇格目指す「しっかり一から、初心を忘れないように」2軍戦3安打で再出発

2023年06月26日 05:15

野球

阪神・佐藤輝が最短10日での昇格目指す「しっかり一から、初心を忘れないように」2軍戦3安打で再出発 — ＜ウエスタン　中・神＞2回、佐藤輝は中越え三塁打を放つ（撮影・大森　　寛明） Photo By スポニチ

【ウエスタン・リーグ阪神13ー1中日（ 2023年6月25日ナゴヤ）】出場選手登録を抹消された阪神・佐藤輝が2軍に合流し、ウエスタン・リーグの中日戦（ナゴヤ球場）に「5番・三塁」で即出場。第1打席目の初球、育成右腕アルバレスの直球を中堅フェンス最上部に直撃させる三塁打を放つなど、5打数3安打の固め打ちで再出発した。

　「状態は悪くないので。プレー以外のところもね、見られていると思うので。そういうところもしっかり頑張ります」

　試合後の大砲は冷静に、自らの今後に目を向けた。交流戦後の中断期間を挟むとはいえ、1軍出場直近6試合で打率・316、1本塁打4打点。にもかかわらず、DeNA3連戦の真っ最中に降格を命じられたからだ。

　「プレー以外のところも見られているぞ、というのは（平田ヘッドから）言われたので」

　当の平田ヘッドは「若いやつも佐藤の練習から見ているんで、そういうところも意識せなアカン。そういうところも含めて、もう一回しっかり鍛えて帰ってこいちゅうこと」と語った。入団前から貫くマイペースな一面は、良くも悪くも注目を集めてきた。スタメンを外れた24日DeNA戦での練習中の姿勢、そして試合中のベンチ内での振る舞いが、岡田監督に非情の決断を下させたとみられる。

　新人だった21年9月以来、2年ぶりの2軍生活。日本海リーグの石川、富山との連戦が待つ、27日からの北陸遠征にも同行する。和田2軍監督からは「試合のための準備も怠っていないし、ゲームでも攻守交代、一塁まで全力疾走、全く気を緩めることなくゲームセットまでしっかりやった。これを続けていれば、また（1軍に）呼んでもらえる日もくると思う」と、この日の姿勢を称えられた。「しっかり一から、初心を忘れないように。前だけ見てしっかり頑張ります。最短10日での昇格を目指す？当たり前でしょ、もちろん」。力強く込めた決意を、自らの行動と結果で示す。（阪井　日向）