オリックス山崎福がチーム4人目のリーグトップ6勝目到達 球速差57キロの緩急と制球光った109球

2023年06月26日 05:00

野球

オリックス山崎福がチーム4人目のリーグトップ6勝目到達 球速差57キロの緩急と制球光った109球
お立ち台でポーズを取る山崎福(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス4ー2ソフトバンク ( 2023年6月25日    ペイペイD )】 連敗を止めた喜びと完封を逃した悔しさが入り交じった。敵地でのヒーローインタビュー。8回2/3を4安打2失点で自身初の5連勝を達成し、リーグトップに並ぶ6勝目を挙げたオリックス・山崎福は「うーん。最後の最後、ちょっと悔しかった」と苦笑いした。
 完封目前の9回2死一塁から柳田にチェンジアップを右中間席へ被弾。17年7月10日の日本ハム戦以来、6年ぶり2度目の完封は逃したが、技術を詰め込んだ109球だった。

 「全体的に低めとコースに決まっていたので、そこが一番良かったところかな」

 立ち上がりからテンポよく変化球を低めに集めた。4回2死で迎えた柳田の打席では初球に89キロのスローカーブ、4球目にこの日最速146キロと同じ打席中で57キロの球速差をつけ、最後はフォークで遊飛。走者なしでもクイックで投じるなど、フォームでも緩急をつけて幻惑した。今季初の同一カード3連敗を阻止。中嶋監督からも「本当に丁寧に、しっかり投げたんじゃないですか。一球一球」と賛辞を贈られた。

 昨年までは伏見(現日本ハム)とのコンビが多かったが、今季は10試合中6試合で若月と組み5勝1敗。「まんべんなく投げさせてくれているので、自分の持ち味が凄く出ていると思う」と、多彩な球種をバランス良く要求して的を絞らせない若月のリードがはまっている。

 チーム内の競争も刺激。6勝は山本、宮城、山下に次いでチーム4人目で、30歳のサウスポーは「若い投手たちにも負けていられないという気持ちもある。みんなどんどん勝っていって、いい方向にいけば」と相乗効果を実感する。交流戦で打撃成績を競っていた宮城とは同じ2安打1打点で引き分け。これで今季の勝ち星でも並び「そこでも勝負していけたら、もっと楽しい」とほほ笑んだ。(中澤 智晴)

 ○…2位でソフトバンク戦を迎えたオリックスは、勝ったにもかかわらず順位が3位に下がる珍現象が起こった。3位ロッテが日本ハム戦に勝って勝率.5762となり、オリックスの勝率.5757を上回ったため。今季は17日にもロッテとマイナス0.5ゲーム差で首位浮上とならないケースがあった。試合に勝って順位が下がったケースとしては、11年8月28日の試合前に

 順  球団 勝 敗 分 .勝率
(2) 巨人 48 48 7  .500
(3) 中日 47 47 5  .500
(3) 阪神 47 47 4  .500

勝率5割で並びながら勝利数の多い巨人が2位。3チームがそろって勝ち
(2) 中日 48 47 5  .5052
(2) 阪神 48 47 4  .5052
(4) 巨人 49 48 7  .5051
巨人が2位から4位へ落ちた例がある。

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