阪神・前川、DeNA・バウアー撃ち適時打!「一発で仕留められて良かった」右翼定位置奪取へ存在感

2023年06月26日 05:15

野球

阪神・前川、DeNA・バウアー撃ち適時打!「一発で仕留められて良かった」右翼定位置奪取へ存在感
5回2死一、二塁、前川は右前適時打を放つ。投手バウアー(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神3ー5DeNA ( 2023年6月25日    横浜 )】 大物右腕を高卒2年目の阪神・前川が打ち砕いた。0―3で迎えた5回2死一、二塁。20年のサイ・ヤング賞右腕バウアーから、猛虎打線を勢いづける右前適時打を放った

 「打てたら自信になると(思っていた)。打つべき球を打たないといけないと感じていた。一発で仕留められて良かった」

 カウント1―1からの3球目、甘く入ったチェンジアップを逃さず。引っ張り込んだ痛烈な打球は一、二塁間を破った。二塁走者・小幡を本塁へ迎え入れると、一塁塁上で手を叩き、喜びを爆発。次打者・大山の適時打も呼び込んだ。

 「1打席目、低めのボール球を2回振って三振だった。(以降は)低めをしっかり捨てて、ヒットなり、四球を選べた」

 変化球への高い対応力も示した。18日のソフトバンク戦では、スチュワートから160キロの直球を遊撃内野安打にするなど類いまれな打撃センスを披露。この日は、適時打を打つ前の第1、2打席で1球ずつ投じてきたチェンジアップの軌道をインプットし、好機の場面で、打てるゾーンを高めに設定。結果につながった。5月30日の交流戦から初昇格した前川にとって、セ・リーグ球団は初対戦。それでも臆することなくバウアーに立ち向かい3回に死球、7回には四球を選び、チーム唯一の3出塁と存在感を見せつけた。

 「真っすぐの切れだったり、変化球の落差は凄かった。それを普通(のレベル)に感じられる…というのは難しいと思いますけど、経験値になった。これを生かしていきたい」

 日に日に存在感が増す20歳の若武者。右翼の定位置奪取が、現実味を帯びてきた。(石崎 祥平)

おすすめテーマ

2023年06月26日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム