大谷翔平は何を思う エンゼルス事実上の“終戦” 先発右腕ジオリトら主力6人放出へ

2023年08月31日 02:30

野球

大谷翔平は何を思う エンゼルス事実上の“終戦” 先発右腕ジオリトら主力6人放出へ
大谷翔平 Photo By スポニチ
 エンゼルスは29日(日本時間30日)、ベテランの主力6選手を獲得希望球団へ放出するウエーバーにかけた。総年俸を抑制する狙いで、事実上の「終戦」を認めた形になった。今夏のトレード市場で買い手に回り勝負をかけたが、8月は7勝19敗のメジャー最低勝率。大谷翔平投手(29)は右肘のじん帯を損傷するなど、史上最悪の8月に。オフにFAとなる同投手の去就決断にも影響しかねない事態で、本紙大リーグ担当記者3人が独自の見解を語った。
 フィリーズ戦前のクラブハウスに衝撃が走った。スポーツ専門局ESPNが、先発右腕のジオリトや、元ソフトバンクのムーア、ロペス、リオーネの救援3投手、レンフロー、グリチェクの両外野手の主力6選手をウエーバーにかけたと伝え、多くの米メディアが追随した。希望球団は交換要員なしで残り1カ月の年俸負担だけで獲得できる。全6選手が移籍すればエンゼルスは700万ドル(約10億2200万円)以上の金額を浮かすことが可能で、今季のプレーオフ(PO)進出は諦め、来季以降を見据えた体制へとかじを切った。

 ジオリト、ロペス、リオーネ、グリチェクの4選手は7月末にトレードで獲得したばかり。リスクの高いギャンブルと指摘されながらトレード市場で若手有望株を放出して買い手に回った。大谷も6年目で初めての立場で「こうして買い手側に回ることでやる気や刺激も変わってくる」としていた。だがこの日も敗れ3連敗となり、8月はロッキーズと並び7勝19敗のメジャー最低勝率。PO進出圏内まで12・5ゲーム差と絶望的な状況だ。

 獅子奮迅した大谷は、右肘のじん帯を損傷して今季中の登板がなくなった。21年には「ひりひりした9月を過ごしたい」と話し、誰よりも勝利を渇望してきたが、「史上最悪の8月」となった。じん帯損傷で来季以降の投打二刀流が不透明となり、一部では二刀流起用が保証されるエ軍に残留へ傾くのではと指摘する声もあった。だが、チームは解体され来季のPO争いも苦戦が必至となり、オフの去就決断へ尾を引く可能性もある。

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