阪神・佐藤輝 10戦連続安打“苦手”8月の打率3割締めで勝負の9月へ弾み 「ここからが大事」

2023年08月31日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 10戦連続安打“苦手”8月の打率3割締めで勝負の9月へ弾み 「ここからが大事」
<神・D>6回、佐藤輝は左前適時打を放つ(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2―4DeNA ( 2023年8月30日    甲子園 )】 阪神・佐藤輝が3点を追う6回2死一、二塁の好機で、左前へ反撃の適時打を放った。左腕・石川の149キロ外角直球を的確にミート。ここまで対戦6打席で無安打と苦手にしていた“天敵”から、ようやく快音を響かせてみせた。
 「しっかりスコアラーと話して(対策して打席に)いきました。ここからが大事なので頑張ります」

 今季最長となる10試合連続安打を記録すると同時に、ルーキーイヤーの21年は月間打率・222、昨季は・同228と苦手としていた8月を、今年は同・300、3本塁打、16打点でフィニッシュ。雌雄を決する9月へ向け、弾みをつけた。

 だが満足感に浸ってばかりもいられない。その他の3打席に大きな悔いが残る。2回無死一塁で迎えた第1打席は、バウアーの前にフルカウントから見逃し三振。スタートを切っていた一走・大山も二盗失敗で三振併殺となり、出はなをくじかれた。4回も同じく無死一塁から二ゴロ併殺打。この回からバウアーに代わって急きょマウンドに上がり、先頭・大山にストレートの四球を与えていた2番手・上茶谷に落ち着く機会を与えてしまった。9回も抑えの森原の前に一ゴロ。この3打席のどこか1打席でも「H」ランプをともしていれば、ゲームの結果は違ったものになっていたかもしれない。

 「(優勝争いへの気持ちは)開幕の時から変わってないです」

 新人だった21年にはヤクルトとのし烈なV争いを経験し、そして屈した。佐藤輝にとってはつらい思い出だろうが、その苦い過去を生かすとすれば今しかない。泣いても笑っても残り26試合。すべては9月に決する。あす1日からは、セのビジター球場別では最高打率・367(8戦30打数11安打)を誇る神宮の杜が舞台。圧倒的好相性を味方につけ、佐藤輝のバットが停滞ムード漂う猛虎打線に再び火を付ける。(八木 勇磨)

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