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広島・末包 ファンに誓った「30発」 チームでは誠也師匠以来の大台「期待されるのはうれしい」

2023年12月11日 07:00

野球

広島・末包 ファンに誓った「30発」 チームでは誠也師匠以来の大台「期待されるのはうれしい」
広島県呉市内でトークショーに参加する広島・末包 Photo By スポニチ
 広島・末包昇大外野手(27)が10日、広島県呉市内でのトークショーにチームメートの栗林、森下とともに参加し、ファンの前で来季の30本塁打を宣言した。師と慕う鈴木誠也(現カブス)以来の大台を3年目の目標に設定。今オフは2年連続で鈴木との合同自主トレに参加予定で、技術向上を誓った。
 末包が力強い決意表明で観衆の大きな拍手を呼んだ。単なるリップサービスではない。覚悟の表れだ。「今年2桁打てたので、来年は30本以上打てたらと思います」。球団では21年の鈴木誠也(38本塁打、現カブス)以来の大台を見据えた。今季は開幕2軍から6月13日に昇格し、65試合で打率・273、11本塁打、27打点。1年目の2本塁打から着実に前進した。

 打数を本塁打数で割った「本塁打率」は前年「38・50」から「12・64」まで向上。今季の規定打席到達者と比較すれば、リーグ最高だった巨人・岡本和の「12・27」に肉薄する。岡本和は503打数(589打席)で41発を放ち、3度目の本塁打王に輝いた。末包も同じくらいの打席数なら単純計算で40発前後が可能。それほどのポテンシャルを生かすには、やはりレギュラー奪取が欠かせない。

 「本塁打の割合は高いのに、“何で試合に出られないんだ”と言われる。もっと試合に出ないと分からないところもある。来年は100試合以上は出たい」

 成長を後押ししてくれる環境もある。昨オフに続いて“師匠”鈴木との合同自主トレを年明けに予定。「コンタクト率を上げるためにどうするか。勉強しながらやっていきたい」と心待ちにした。

 「理論は打てるようになって分かりだすもの。(今年も)最初はそうやってやらないといけないんだなと思っていたが、(シーズン後は)そうやってやっているから、打てるんだなとイメージが湧いた。シンプルな教えなんですけど、それが結構難しい」

 シーズン中は打席での心構えとして「本塁打を意識するのではなく打率を意識していた」という。余計な力みが生まれなかったことが奏功。継続した上で、より踏み込んだ技術を習得できれば、本塁打の上積みにつながると考える。11月の秋季キャンプでもバットの軌道などを試行錯誤。「(チームに)左の好打者が多い中、皆さんから(本塁打量産を)期待されるのはうれしい」。コイ党の願いも受け止めて3年目の飛躍を誓った。 (長谷川 凡記)

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