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広島・末包が志願の護摩行!勝負の3年目「取り組めることは全部取り組む」定位置奪取へ来年1月荒行に挑む

2023年12月20日 05:45

野球

広島・末包が志願の護摩行!勝負の3年目「取り組めることは全部取り組む」定位置奪取へ来年1月荒行に挑む
広島・末包 Photo By スポニチ
 広島・末包昇大外野手(27)が19日、来年1月に初めて護摩行に臨むことを明かした。外野のレギュラー奪取を目指す大砲は、過酷な修行を志願。鹿児島・最福寺で会沢翼捕手(35)、堂林翔太内野手(32)が毎年恒例として行う荒行に同行して心技体の「心」を鍛えあげ、来季の飛躍につなげる覚悟だ。
 来季にかける覚悟を行動に表す。勝負の3年目を迎える末包は自身の殻を破るため、厳しい修行に挑戦する決意を固めた。

 「護摩行をやったからといって野球がうまくなるわけではないが、来シーズンの覚悟というか、野球以外のことで、プラスにできるものがあればなと(思ってお願いした)」

 例年、チームメートの会沢、堂林は鹿児島・最福寺で護摩行を行っている。その荒行への参加を会沢に直訴し、来年1月に同行することが決まった。護摩行は、摂氏約400度超の火柱と正対し、全身全霊で不動真言を唱える。火ぶくれで顔面が真っ赤になるなど、過酷な修行として知られ、新井監督も現役時代から続けている。そんな精神鍛錬の場に若き大砲も飛び込み、「心」の成長を期した。

 「シーズン中はしんどいこともあると思うが、そういう時に(護摩行を)“やったんだから、もっと頑張ろう”と自分を前向きにしてくれる一つの要素になると思う」

 2年目の今季は65試合に出場して打率・273、11本塁打、27打点の成績を残し、来季へ弾みをつけた。チーム3冠(打率・305、56打点、127安打)の西川が今オフに国内フリーエージェント(FA)権を行使してオリックスに移籍したことで外野の一角が空いた。その座を奪い取り、穴を埋める活躍をするためにも、新たな挑戦で自らを奮い立たせる。

 「僕は26歳でプロに入ってきて、時間がない。早めに結果を出さないと、生き残れない。取り組めることは全部取り組んで、悔いなく終わりたい」

 早期の活躍が求められていることは自覚している。社会人出身の境遇でみれば、投手ながら同学年の栗林は1年目から守護神として躍動。阪神では中野や古巣・大阪ガスで2歳年上の先輩にあたる阪神・近本の活躍にも「凄いと思う」と刺激を受ける。年齢が近い選手などが結果を残しているからこそ、来季は自らも飛躍を夢見る。

 今オフは護摩行で精神面を鍛え上げるだけではない。技と体の部分では、今年1月に続いてカブス・鈴木誠也に弟子入りし、合同自主トレで打撃を含めた技術向上を目指す。心技体を充実させて、レギュラー獲りへのサバイバルに挑む。(長谷川 凡記)

 ▽護摩行 インド伝来、密教最高の修行法。燃え上がる炎の前で全身全霊を込めて不動真言を唱えることにより、すべての煩悩を焼却するとともに息災を祈願する。通常2時間、長いものでは8時間に及ぶものもある。

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