ロバーツ監督 自己最長タイ4戦連続マルチ安打の大谷翔平は「風がなかったらあと2本くらい本塁打を」

2024年04月08日 11:43

野球

ロバーツ監督 自己最長タイ4戦連続マルチ安打の大谷翔平は「風がなかったらあと2本くらい本塁打を」
<カブス・ドジャース>8回、適時二塁打を放つドジャース・大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース1-8カブス ( 2024年4月7日    シカゴ )】 ドジャースの大谷翔平投手(29)が7日(日本時間8日)、敵地でのカブス戦に「2番・DH」で先発出場した。自身最長となる2時間51分の雨天中断を挟んだが、中断明けにドジャース移籍後初の三塁打を放つなど4打数2安打1打点の活躍。カブス先発・今永昇太投手(30)との日米通じての初対決は空振り三振、三邪飛に打ち取られるなどチームは1-8で完敗してカブスには1勝2敗と今季4カード目にして初のカード負け越し。しかし、自己最長タイとする4試合連続マルチ安打をマークするなど打率は.320まで急浮上し、完全復活を印象づけた。
 大谷は今永には2打数無安打に抑えられたが、0-7で迎えた雨天中断明けの6回2死走者なしの第3打席で魅せた。カブス3番手右腕マーク・ライターの初球カーブを捉えると、107.9マイル(173.6キロ)の鋭い打球は右中間へ。打球は右翼の鈴木誠也のグラブをすり抜けて右中間フェンスまで達すると、ぬかるむグラウンドに足をとられながら細心の注意を払って三塁まで到達した。これがドジャース移籍後初の三塁打となった。

 0-8で迎えた8回2死一塁の第4打席でも大谷が快音を響かせた。毎打席送られる大きなブーイングは一流打者の証。敵地ファンの洗礼もお構いなしとばかりにカブスの4番手右腕ダニエル・パレンシアに対し、カウント2-1から97マイル(156.1キロ)の内角直球を強振。うまく腕をたたんではじき返した106.8マイル(約171.9キロ)の打球は、中堅手の頭を越える大飛球。一塁走者のムーキー・ベッツが一気に生還し、チームにこの試合初得点をもたらした。大谷の2試合ぶりとなる打点で、今季12試合目にして初の零敗を阻止した。

 4月2日のジャイアンツ戦では3打数無安打に終わり、打率は一時.242まで低下。しかし、4月3日のジャイアンツ戦から昨年6月11日のマリナーズ戦以来、メジャー自身2度目の自己最長タイ4試合連続マルチ安打で打率は.320まで急浮上した。

 試合後、取材に応じたデーブ・ロバーツ監督はこの日の打線全体については「攻撃面で話すべきことはそれほど多くはない」としつつ「翔平がいいスイングをするのが見られてよかった。ただ、これは忘れてしまうべき種類の試合だ」と完敗を喫して早くも次戦へ気持ちを切り替えている様子だった。

 また、大谷の初本塁打の後、好調の波が来ると話していたことについては「彼は(好調の波の)その中にいる。左投手から厳しく攻められ、難しい変化球もあったが、待つことができていた。最後の打席の速球は近めにきて、彼はそれを強烈な打球の二塁打にした。風がなかったら、このシリーズではあと2本くらい本塁打を打てていただろう。彼は好調で、メカニックを矯正できたのだと思う」と分析した。

 雨天中断の審判団の判断については「天気がどうなっていくかはわかっていたから、難しかった。理想的ではない環境の中で、5回をプレーしたいという点は同意していた。ただ、4回、私たちが何人かの打者と対戦したあとに中断したことが気に入らなかった。そこでフィールドはプレーできない状態になった。難しい状況の中で、5回をプレーして先に進みたかったが、そうはならなかった」と疑問を呈した。また、ミゲル・ロハスが判断に不満を示していたことに「正直を言えば、ミゲルは4回はプレーしたくなかったと思う。選手たちの健康に留意しなければいけない。彼が転び、スリップしたプレーでケガをしなかったのはよかった。ただ、そこでもフラストレーションを感じたのだろう」と気持ちを代弁していた。

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