阪神・高橋が戦列復帰へ大きな一歩「アドレナリン出た」883日ぶりに打者と対戦

2024年04月08日 05:15

野球

阪神・高橋が戦列復帰へ大きな一歩「アドレナリン出た」883日ぶりに打者と対戦
阪神・高橋遥人 Photo By スポニチ
 阪神・高橋遥人投手(28)が7日、鳴尾浜球場での2軍残留練習でフリー打撃に登板した。打者6人に28球を投げ、最速147キロ。期待される今季中盤以降の戦列復帰へ大きな一歩を踏み出した。
 「やっぱりちょっと緊張したっす。前日からね。アドレナリンも出たし。でも全体を見たら楽しかったです」

 久しぶりの感覚だった。打者への投球は21年11月6日の巨人とのCSファーストS第1戦以来、実に883日ぶりだった。同年はCS敗退後に左肘を手術。22年4月には左肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)に踏みきり、昨年6月には左肩など2カ所の手術を受けた。2年間にわたって実戦から遠ざかり、昨オフの育成契約から再スタートしてマウンドに帰ってきた。

 井上との3度目の対決では左翼に特大被弾。「アーッ」という絶叫で打球の行方を追い、許した計4本の安打性の当たりを「めちゃくちゃ打たれた」と振り返った。悔しさを味わえることも投げられない日々に比べれば喜びでしかない。

 打撃ケージ裏では前日の今季初勝利から帰阪した大竹が見届けた。同じ1995年生まれで17年ドラフト同期。ソフトバンク時代の19年には交流戦で投げ合い、「エグかった。自分にないものをたくさん持っている。見ているだけで刺激になった」と興奮気味だった。

 今後は打者との感覚を磨きながら球数を含めて先発調整に取り組む予定。「現状の真っすぐは確かめた。あとは上げていくだけ」。安藤投手コーチも神宮球場で「報告は入っている。次は明日の状態を見てから」と最新情報を共有した。21年は先発7度で2完封など、万全なら無双を誇る左腕の復活を待ち望む人は多い。5月に2軍で実戦解禁なら、1軍復帰も視界に入って来る。(鈴木 光)

 《高橋の歩み》
 ▽21年11月6日 巨人とのCSファーストS第1戦に6回3失点で敗戦投手。登板中に左肘を押さえるしぐさを見せる。

 ▽11月19日 左肘のクリーニング手術を受けたことを球団が発表。

 ▽22年2月1日 2軍の高知・安芸でキャンプイン。

 ▽2月19日 手術後初めて捕手を座らせて20球の投球練習。トラックマンでは140キロ近い球速を記録。

 ▽4月26日 左肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を終えたことを球団が発表。

 ▽23年6月16日 左尺骨短縮術および左肩関節鏡視下クリーニング術を終えて退院したと球団が発表。

 ▽11月17日 育成選手として契約更改。

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