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旭川実が全道切符!ロッテ・田中楓基の弟・稜真が日本ハムらスカウト陣の前で自己最速148キロ

2024年05月16日 06:00

野球

旭川実が全道切符!ロッテ・田中楓基の弟・稜真が日本ハムらスカウト陣の前で自己最速148キロ
<旭川志峯・旭川実>全道大会出場を決めた旭川実(撮影・武田 政樹) Photo By スポニチ
 第63回春季全道高校野球大会支部予選最終日は15日、札幌、旭川、室蘭支部で代表決定戦が行われ、全道大会出場16校が出そろった。旭川実・田中稜真投手(3年)が旭川志峯戦で2安打11奪三振の完封勝ち。公式戦初アーチも放ち、投打で6年ぶり10度目の全道大会出場に導いた。プロ球団スカウトが視察する前で自己最速148キロを計測し、同校OBでロッテ投手の兄・楓基(20)に負けない進化を続ける。
 プロ注目右腕の田中が140キロ台を連発し、序盤には自己最速を1キロ上回る148キロをマーク。ネット裏から日本ハムなど複数球団が熱視線を送る中、堂々の2安打完封で6年ぶりの全道に導いた。

 「真っすぐが走っていた。148キロが出たのは一つの自信になるが、MAXよりもアベレージが大事。球の質にこだわりたい。真ん中付近でも空振りが取れたのは良かった」。試合前には岡本大輔監督(51)から「(球速表示は)絶対に見るな」という指令を受けながら、あっさりと自己最速を更新した。

 ひと冬越してパワーアップした。オフに1日5、6食を繰り返し、体重は8キロ増の78キロに。趣味という筋力トレーニングにも励み、球の威力と制球力が増した。ストライク先行で投手有利のカウントに持ち込み、最後までマウンドを支配した。

 打ってもパワーを見せつけた。8番打者で6回に左越えの公式戦初アーチを含む3安打。「たまたまの衝突ホームラン。打つ方は知識がなく、あまり分からないが、うれしかった」と笑った。

 6年ぶりの春の全道に向け、2安打完封にも慢心はない。「全道は強豪ばかり。打たれてもおかしくない球もあった。反省は多い」と気持ちを切り替えた。主将としても「夏につながる勝ち方。勝つのは当たり前。やってきたことをどれだけ(試合で)出せるかが鍵」と次を見据えた。(武田 政樹)

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