「忘れられない日」中日・板山 古巣に恩返しの決勝打 “猛虎キラー”通算7打数5安打

2024年06月26日 05:45

野球

「忘れられない日」中日・板山 古巣に恩返しの決勝打 “猛虎キラー”通算7打数5安打
<中・神>スタンドに手を振る板山(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   中日1-0阪神 ( 2024年6月25日    倉敷 )】 昨季まで8年間所属した阪神を相手に、中日・板山が燃えないわけがなかった。古巣への感謝、対戦できる楽しみ――。さまざまな思いを胸にバットを振った。
 「本当に、何て言うか…忘れられない日になったかなと思います。タイガースで結果を残せなくて、当時は申し訳ない気持ちがあったのですが、感謝の気持ちでいっぱいです」

 虎党で埋め尽くされた敵地に、悲鳴と歓声を響かせた。0―0の8回2死三塁。カウント1―1からの3球目、才木の134キロスライダーを巧打し、均衡を破る右前適時打。移籍後初となる決勝打を古巣撃ちで飾った。

 4回1死無走者、6回1死無走者では、いずれも才木の外角直球を捉えて中前打を放っており、今季2度目の3安打猛打賞。古巣と初対戦だった5月16日(バンテリンドーム)でも3打数2安打で、2戦計7打数5安打は“猛虎キラー”と言っていい。

 昨季限りで戦力外となり、右肘の遊離軟骨除去手術を受けて育成選手として中日入り。5月に支配下契約を勝ち取った。プロ入り後の過去8シーズンでは21年の43試合出場が最多だった。今季は5月5日に1軍初昇格後、同23日に2軍落ち。今月5日に再昇格した。

 「去年は、一緒にやっていたみんなが優勝して、ビールかけする姿をテレビで見て、悔しい思いをしていた。戦力外になって、家族と今後の話をする中で、チャンスをもらえた。ドラゴンズは接戦をものにする印象。そのピースになれたら」

 倉敷に詰めかけた阪神ファンからも拍手を浴びたヒーローインタビューで「明日も絶対、勝ちます!」と声を張り上げた。移籍後初の甲子園での試合となる、26日も躍動する。 (湯澤 涼)

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