阪神・岡田監督 今季10度目の零敗にも「今までのゼロとはちょっと違うよな」 打線爆発の予兆見えた

2024年06月26日 05:15

野球

阪神・岡田監督 今季10度目の零敗にも「今までのゼロとはちょっと違うよな」 打線爆発の予兆見えた
<神・中>阪神・岡田監督(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神0-1中日 ( 2024年6月25日    倉敷 )】 阪神は25日、倉敷マスカットスタジアムで行われた中日戦に0―1で敗れ、今季10度目の零敗を喫した。攻撃陣が6安打に終わり、今季最長タイとなる10試合連続1桁安打。2連敗で首位・広島には3ゲーム差とされ、DeNAに勝った巨人には2位で並ばれた。それでも、岡田彰布監督(66)は試合後、打撃の内容を評価。「今までのゼロ(無得点)とはちょっと違う」と、底を脱する兆しが見えたことを強調した。
 倉敷の虎党のため息が漏れる展開が、最後まで続いた。

 1点を追いかける9回も2死一、二塁と難攻不落のマルティネスを追いつめながら、最後は代打・糸原が空振り三振。今季10度目となる零敗で、連続試合1桁安打も今季最長タイの10まで伸びた。ただ、試合後の岡田監督は、苦しむ打線が底を脱する確かな「兆し」を感じ取っていた。

 「今日はあれや、内容的には、最近ではまだ良かったよ」

 序盤から中日・小笠原に対して走者を出すものの、あと一本が出なかった。「チャンスをつくっても、そこで一本出るかどうか。そら点取らんと勝たれへんからなあ」。これで交流戦以降は左投手相手に6敗目(3勝)。苦手を克服できなかった。それでも、ベンチから見える各打者の打撃内容、打球の質に変化が表れていたという。

 岡田監督が振り返ったのは4回の攻撃。先頭・森下が中前打で出塁し、続く大山が遊ゴロ併殺。この結果は最悪でも、1ボール1ストライクから小笠原の直球を捉えた打球は球威に負けたようには見えなかった。遊撃手の正面に飛んだため、併殺に打ち取られたが「あんまそんなな、悪い打球じゃなかったけどな、大山のものな。正面に行くということは、向こうのボールが良かったんやろな」と受け止めた。その後、2死走者なしからも前川の遊撃内野安打、佐藤輝の右前打で再び食らいついた。

 岡山入りした24日には、最近の試合前練習で打撃投手のボールに詰まる場面が目立つ野手陣に「そんなに差し込まれてたら試合で打てない」と苦言。この日は、練習開始時からノックバットを手に打撃ケージ横からほとんど動くことなく選手のフリー打撃をチェックし「良かった。久しぶりになあ」と及第点を与えた。

 「だからちょっと今までのゼロ(無得点)とはちょっと違うよな。それが野手の方がな、どう明日からどういう感じでできるかやろな」。百戦錬磨の指揮官に見えた、打線爆発の予兆。貧打で落とした一戦後の重苦しさはみじんもなかった。(遠藤 礼)

 ○…阪神は今季10度目の零敗。相手先発投手が左腕の試合は、シーズン通算で12勝9敗と勝ち越しているものの、交流戦開幕以降は3勝6敗で零敗も4度。この間、先発左腕から3得点以上を奪ったのは6月13日オリックス戦で田嶋から4得点した1試合しかなく、苦戦が目立つ。

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