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広島・島内、登録抹消へ 6敗目喫し新井監督「リフレッシュしてこい」 チームは4連敗で首位陥落

2024年07月10日 06:00

野球

広島・島内、登録抹消へ 6敗目喫し新井監督「リフレッシュしてこい」 チームは4連敗で首位陥落
<広・巨>8回、右前適時打を門脇に許した広島・島内(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島3ー5巨人 ( 2024年7月9日    マツダ )】 広島は9日、巨人戦に3―5で敗れ、4連敗を喫した。昨季から続いていた本拠地での巨人戦連勝は2分けを挟み「6」で止まり、33日ぶりに首位陥落となった。同点の8回に登板した島内颯太郎投手(27)が1死二、三塁から岡本和に決勝の右犠飛を献上。救援失敗で6敗目を喫した6年目右腕について新井貴浩監督(47)はリフレッシュを兼ねて出場選手登録を抹消する決断を下した。
 セットアッパーの島内が粘れなかった。3―3の8回1死二、三塁で岡本和に決勝の右犠飛を許すと、マツダスタジアムは大きなため息に包まれた。救援失敗に終わった6年目右腕は苦しい胸の内を吐露した。

 「ストライク先行でいけてないですし、チェンジアップも制球できていないところがある。追い込んでから高めに浮いていたり…。1、2球で1ストライクを取るぐらいじゃないと、なかなか自分の配球に持っていけないところもある…」

 1死から連打で一気にピンチが拡大した。吉川に外角低めの154キロを右前に運ばれ、続くヘルナンデスには外角低めチェンジアップを左翼線に運ばれて二、三塁の危機を招いた。4番・岡本和に対しては満塁策の選択肢もあったが、勝負を選択。しかしカウント1ストライクから155キロの直球を右翼まで運ばれ、勝ち越しを許した。なおも2死三塁では途中出場の門脇にも右前適時打を献上。最少失点で踏ん張りきれず、走者を残したまま、2/3回2失点で降板した。

 2日の阪神戦でも0―0の延長10回に1/3回3失点で敗戦投手となるなど、ここ最近は疲れがみえる。「僕は(疲れは)感じていない。球速を見てもそれなりに自分の球を投げられていると思っていますし、本当に細かいところだと思っている」。そう本人は登板後も疲労感を否定。新井監督も「球自体は悪いように見えない」というが、出場選手登録を抹消する決断を下した。

 「抹消します。本人と話をして、“ちょっとリフレッシュしてこい”と伝えました」

 チームはこの日の敗戦で6月7日から守ってきた首位の座から陥落。だが、残りは66試合ある。大混戦を極める“セ界”において、島内の抹消は、先を見据えた上での選択でもある。今季は開幕から守護神・栗林とともに勝ちパターンを担い、チームトップ38試合に登板して、貢献を続けてきた。「チームに迷惑をかけているところはありますけど、ここを踏ん張らないといけない」と島内。リフレッシュをへて、もう一度、はい上がる。(長谷川 凡記)

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