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報徳学園 今朝丸が甲子園に帰ってくる 春夏連続出場のターゲットは43年ぶり夏の頂点

2024年07月29日 06:30

野球

報徳学園 今朝丸が甲子園に帰ってくる 春夏連続出場のターゲットは43年ぶり夏の頂点
<報徳学園・明石商> 甲子園出場を決め一本指を掲げる報徳学園・今朝丸 (撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【第106回全国高校野球選手権兵庫大会決勝   報徳学園4ー0明石商 ( 2024年7月28日    ほっともっと神戸 )】 兵庫では、今秋ドラフト上位候補の最速151キロ右腕、報徳学園・今朝丸裕喜(3年)が明石商を完封し、6年ぶり16度目の夏切符を手中に収めた。
 甲子園を決める最後の一球は、最も自信のある144キロの真っすぐだった。9回2死一塁、報徳学園・今朝丸裕喜が右飛で27個目のアウトを奪い、明石商を5安打完封。夏は6年ぶり、そして07年以来17年ぶりとなる春夏連続出場を決めた。

 「相手打者は打席ぎりぎりに近づいて立ったり、バットを短く持ったりしてきましたが、気にせず、ボクも攻める気持ちは最後まで持ち続けた」

 最大のピンチだった3回2死一、三塁では3番・松浦悠馬(3年)を内角直球で見逃し三振。その一球はテレビ中継で145キロだったが、ネット裏の巨人スカウトのスピードガンでは151キロを計測した。4人態勢の阪神など7球団の前での、公式戦初完封だった。

 選抜では健大高崎に敗れ、2年連続の準優勝。雪辱への意欲を語りつつ「でも一番やりたい相手は東海大相模ですかね」とおどけてもみせた。4番を打つ金本貫汰(2年)は中学時代の一つ後輩だ。

 同じく選抜準優勝で臨んだ昨夏は5回戦で神戸国際大付に敗戦。大角健二監督は「(大阪桐蔭の)西谷監督の“春と夏の山は違う。一度下りて、もう一度つくり直していく”という言葉を知って、今年はピークを夏に持ってきました。先輩たちには申し訳ないのですが、負けたことで学べた」と敗戦を糧とした。今春県大会は今朝丸、間木歩(3年)のダブルエースを温存し、2投手に冬のメニューでもう一段のレベルアップを課した。その結実ともいえる6年ぶりの夏切符だった。

 目標は81年以来、43年ぶりの夏日本一。1メートル88の長身から突き上げた右手人さし指が示す「1」は、誰よりも高く、天に向かって力強かった。 (畑野 理之)

 ◇今朝丸 裕喜(けさまる・ゆうき)2006年(平18)6月2日生まれ、神戸市出身の18歳。小3から横屋川井少年野球部で野球を始めて投手。中学では関メディベースボール学院に所属。報徳学園では背番号10でベンチ入りした2年春から2年連続選抜準優勝。50メートル走6秒5、遠投100メートル。1メートル88、80キロ。右投げ右打ち。

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