ドジャース・大谷 32号!自己最速191キロ弾&自己最多タイ26盗塁 「40―40」現実味

2024年07月29日 01:30

野球

ドジャース・大谷 32号!自己最速191キロ弾&自己最多タイ26盗塁 「40―40」現実味
<アストロズ・ドジャース>3回、ソロを放つ大谷(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【インターリーグ   ドジャース6―7アストロズ ( 2024年7月27日    ヒューストン )】 ドジャースの大谷翔平投手(30)が27日(日本時間28日)、敵地でのアストロズ戦に「1番・DH」で出場。本塁打では自身最速タイとなる打球速度118・7マイル(約191・0キロ)の今季32号を、右翼席最上部へ打ち込んだ。8回には二盗を決め、21年の自己最多に並ぶ26盗塁に到達。メジャーで過去5人しかいない「40本塁打、40盗塁」を視野に入れた。チームはサヨナラ負けで2連敗を喫した。
 最高級の一撃だった。右翼手が一歩も動かない。大谷から放たれた高速ライナーは、瞬く間に右翼席最上部の階段まで届いていた。3回先頭。敵地を騒然とさせる特大アーチは、まさに圧巻のひと言だった。

 「打った感覚は今まででもトップじゃないかな。打球も角度も全部良かった」

 2試合ぶりの32号を珍しく自画自賛した。カウント2―1から甘く入った直球をフルスイング。打球速度約191・0キロは、本塁打では自己最速タイだった。打球角度29度は飛び出しこそ低かったが、その速さゆえ443フィート(約135メートル)の飛距離。これで21年の自己最多46本塁打を上回る、年間48発ペースとなった。

 躍動は続く。8回はこの日2度目の四球で出塁。すかさず二盗を決めて盗塁数を26に伸ばした。まだ7月ながら早くも21年の自己最多に並び、年間39盗塁ペースに。「40―40」も現実味を帯びてきたが、その背景にはキャンプから積極的にランニングメニューをこなしてきたことがある。大谷は言う。「走る方もいいのは動けている証拠。体が不安なく動けている」

 イメージ通りに体を動かせるからこそ、走塁だけでなく打撃もハイパフォーマンスを維持することができる。6回には内角カーブを左前へ運ぶ適時打。自己最高角度46度の右越えソロを放った25日から今季5度目の3試合連続マルチ安打となり、好調なバットの勢いは止まりそうにない。

 序盤から得点を重ね逃げ切りをはかったが、チームは最大5点あったリードを守れずサヨナラ負け。地区2位のパドレスとのゲーム差は、5・5に縮まった。故障者が相次ぐ中、フリーマンも三男マキシマス君(3)の入院のため前日に離脱。大谷は「チームが勝ってこちらは大丈夫だよというメッセージが一番大事」と必勝を期した。(奥田秀樹通信員)

 ≪32号キャッチのアストロズファン 野球好き息子にプレゼント≫右翼席最上部の階段付近で32号をゲットしたのは、ヒューストンで電気技師として働くアンソニー・スータイタさん(38、写真)だった。「正直打球が速くて怖かった。ボールが通り過ぎる時に風を感じたよ」。背後にある壁に跳ね返り、最後は階段をかけ下りてつかみ取った。アストロズのファンだが「気分は良い。2人の息子は野球が好きだから、どちらかにプレゼントするつもり」と語った。

 ≪大谷×アストロズアルテューベ 特製コラボTシャツ販売≫大谷とアストロズのアルテューベのコラボグッズが販売された。ア軍の本拠ミニッツメイド・パークでは「スタースラッガー対決」と題し、2人が並ぶ特製Tシャツ2種類=写真、ペナントなどを用意。ア軍が敵チームの選手とのグッズを出すのは初の試みだという。売れ行きは好調で、店員は「次回もこの企画は続けられる」と手応えを口にしていた。

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