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佐々岡真司氏 広島・床田はギアを上げてもミスなく投げた

2024年08月01日 05:40

野球

佐々岡真司氏 広島・床田はギアを上げてもミスなく投げた
<広・D>先発した床田(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島2―1DeNA ( 2024年7月31日    マツダ )】 【佐々岡真司 視点】先発の床田はDeNAの東を意識した投球だった。好投手が相手なだけに「先制点は与えられない」という気持ちから慎重に投げていた。また、夏場ということもあり、体への負担を考慮して立ち上がりは変化球を多く投じ、打たせて取る投球を心がけていた。初回は2死から連打を浴びるも、失点危機を救った遊撃・矢野の好守でリズムに乗ることができた。
 変化球中心の投球から勝負どころでは直球で押す投球に切り替えた。序盤は140キロ前半だった直球の球速も終盤は140キロ後半を計測。1点優勢の7回2死一、二塁の場面では桑原を146キロ直球で二飛に打ち取った。ギアを上げた中でもコントロールミスすることなく投げきった。

 抑えの栗林も無失点に抑えたことで救援に失敗した前回登板の嫌なイメージを払拭することができただろう。チーム全員で勝ち取った勝利。本当に優しい方だった阿南さんへの弔い星になったと思う。 (スポニチ本紙評論家)

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