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広島元監督の阿南準郎さんが死去 86年リーグ優勝 松田オーナー「得がたい人。寂しくなる」

2024年08月01日 05:40

野球

広島元監督の阿南準郎さんが死去 86年リーグ優勝 松田オーナー「得がたい人。寂しくなる」
86年、就任1年目でリーグ優勝し、胴上げされる広島・阿南監督 Photo By スポニチ
 広島は31日、球団OBで元監督の阿南準郎(あなん・じゅんろう=本名・潤一)さんが30日に死去したと発表した。86歳だった。通夜・告別式は家族葬で執り行った。86年に古葉竹識氏の後を受けて広島の監督に就任し、1年目でチームを5度目のリーグ優勝に導いた。
 温厚で誠実な人柄。情と厳しさで黄金時代を築いた古葉氏の後任監督として、対極的な接し方でチームをまとめ上げた。広島の松田元(はじめ)オーナーは「真面目で指導者として優れ、困った時にキッチリ仕事をしてもらった。そういう意味では得がたい人。寂しくなる」としのんだ。

 86年の日本シリーズでは西武と対戦。史上初の第8戦にもつれ込み、惜しくも日本一を逃した。同年限りで現役引退を表明していた主砲・山本浩二の花道を飾れず、「浩二、すまん。チームのためにボロボロになるまでやってくれたのに、申し訳ない」と頭を下げてわびた。人柄だった。

 56年に佐伯鶴城高から広島に入団。堅守の内野手として1年目から活躍した。68年に近鉄に移籍し、70年に現役引退するまで実働15年間で通算1415試合に出場、打率・218、34本塁打、254打点の成績を残した。74年にコーチとして広島に復帰。3シーズン監督を務め翌89年にフロント入り。常務取締役球団本部長兼連盟担当などを歴任した。

 阿南 準郎(あなん・じゅんろう=本名・潤一)1937年(昭12)9月2日生まれ、大分県出身。佐伯鶴城から56年に広島入り。遊撃手から三塁手に転じ、元監督の古葉竹識さんと三遊間を組んだ。68年に近鉄に移籍。70年の引退までの現役通算成績は1415試合で打率・218、34本塁打、254打点で、監督通算は203勝163敗24分け。近鉄、広島でコーチを務め、86年に広島監督に就任。監督退任後は球団取締役および常務を歴任。

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