大谷翔平 121試合で38発&37盗塁 ソリアーノの147試合抜き史上最速で40―40達成の可能性も

2024年08月18日 10:34

野球

大谷翔平 121試合で38発&37盗塁 ソリアーノの147試合抜き史上最速で40―40達成の可能性も
38号を放ち、右手を突き上げるドジャース・大谷(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【ナ・リーグ   ドジャース-カージナルス ( 2024年8月17日    セントルイス )】 ドジャースの大谷翔平投手(30)が17日(日本時間18日)、敵地でのカージナルス戦に「1番・DH」で先発出場した。第3打席でカージナルス戦初本塁打、4試合ぶりの一発となる38号を放ち、日本選手初のメジャー全30球団制覇を達成した。
 3回までに2盗塁を決めて足で魅せていた大谷が今度はバットで見せた。5回2死走者なしで迎えた第3打席。カウント1―1からナックルカーブにやや泳がされながら粘り腰でバットで拾うと、21度の低い角度で右翼方向へ。打球速度111.9マイル(約180.0キロ)の低弾道弾で、侍ジャパンで同僚だった右翼ヌートバーの頭上を越えて右翼ブルペンへ飛び込んだ。飛距離は384フィート(約117.0メートル)だった。

 大谷は今月5日のフィリーズ戦で34号を放ち、メジャー29球団目のアーチとなり、全30球団制覇に王手をかけていた。また、ブッシュ・スタジアムでの本塁打も初めてでこれで28球場目。残るはマーリンズ、フィリーズ、ダイヤモンドバックスの本拠球場となっている。

 大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者は、過去に40本塁打&40盗塁を達成した過去5人の達成時の試合数を紹介。最速は2006年、アルフォンソ・ソリアーノの147試合が最速で、大谷はこの日で121試合目。史上最速での大台到達の可能性がありそうだ。

 初回は右腕パランテとの対戦。フルカウントからの6球目は自打球を当ててヒヤリとさせたが、8球目を見逃して四球。さらに次打者ベッツの打席で二盗を成功させ、今季36盗塁。ベッツの左飛で三塁にタッチアップと足で見せ場をつくった。そして3番フリーマンが中前適時打を放ち、大谷の足が先制点につながった。

 特別なデザインのバットやスパイクで個性を表現できる「プレーヤーズ・ウイークエンド」で前日に続き、愛犬デコピンがプリントされたスパイクを着用。そのスパイクを履いた大谷がデコピンばりの快足で躍動した。

 3回先頭で迎えた第2打席はカウント0―2から4球目のワンバウンドしたナックルカーブにバットが出てハーフスイング。捕手が三塁側へボールをこぼすと、球審のスイングのコールとともに慌てて一塁へ走り出し、振り逃げで出塁した。さらに3番フリーマンの打席でこの日2個目の二盗を決め、盗塁数を37に伸ばした。

 16日は元祖二刀流ベーブ・ルースの命日。1948年、がんのため53歳でこの世を去った。運命に導かれるようにその翌日に来季二刀流復活を目指す大谷がアーチをかけ、偉業を成し遂げた。

 大谷は8月は5本塁打こそ放つも、月間打率は.164と低迷。13日のブルワーズ戦で37号を放った後はこの試合前まで17打数1安打、1四球と精彩を欠いていた。

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