粘っコイ! 広島が7回に猛反撃、堂林が小園がタイムリーで虎追い詰める 新井監督「いい攻撃ができた」

2024年08月26日 05:45

野球

粘っコイ! 広島が7回に猛反撃、堂林が小園がタイムリーで虎追い詰める 新井監督「いい攻撃ができた」
<広・神>7回、代打・堂林は中前適時打を放つ(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島5―7阪神 ( 2024年8月25日    マツダ )】 広島は25日、阪神に5―7で敗れて8カードぶりに負け越した。それでも5点劣勢の7回に堂林翔太内野手(33)と小園海斗内野手(24)の適時打などで3得点。阪神自慢の救援陣を攻め、勝利の方程式を引っ張り出す粘りの攻撃を展開した。2位・巨人が勝ち1ゲーム差に迫られたが、新井貴浩監督(47)は「勝負はまだ先」と泰然自若としていた。
 赤ヘル打線がつないでつないで阪神救援陣を攻め立てた。5点ビハインドとなった直後の7回、難敵・大竹の後を受けた石井に襲いかかった。先頭・矢野の敵失をきっかけに、続く石原は左前打で無死一、二塁。初回以来の好機で代打・堂林が中前適時打で応えた。

 「いいところで回してもらった。一方的なゲームになりそうなところで1本出て良かった。誰も最後まで諦めず、そういった野球がずっとできている」

 2試合連続でベンチスタートになった選手会長の反撃を告げる一撃だった。代打では今季14打席目で初安打。「出たとこ勝負なので、そんな深くは考えず、出番が回ってきたときに出し切ることだけを考えてやっている」。フルカウントから4球続いた真っすぐを仕留め、19試合連続無失点だった投手から得点を記録して降板に追い込み、勢いづけた。

 3番手の桐敷に対し、秋山は投ゴロで1死二、三塁。野間の一塁への強い打球は大山の好守に阻まれたが、三塁走者が還り、さらに1点。なおも2死三塁で小園がしぶとく中前に落とす適時打で一挙3点を奪った。

 2点差の8回はセットアッパーのゲラに対し、坂倉と矢野の安打で1死一、二塁とし同点を夢見たが、石原が左飛、代打・田中も二ゴロに倒れた。この日は10安打すべてが単打。泥くさい、つなぎの攻撃で追い詰めたが、一歩及ばなかった。

 終盤の猛攻では、劣勢を感じさせない雰囲気が漂っていた。この粘りが首位に立つチームの意地だ。新井監督は「一時、5点差に開いたけど、最後までみんな諦めず、いい攻撃ができたと思う。また来週(27日からの試合)につながる、いい攻撃だった」とうなずいた。

 2位・巨人が中日に勝ち、1ゲーム差に迫られた。それでも、指揮官は冷静だ。「勝負はまだ先だと思う。2位、3位チームとの対戦だったけど、全然今週(20日からの6連戦)が勝負だとは思っていない。まだ先に勝負はあると思っている」。残り試合はリーグ最多の33試合。一喜一憂することなくカープの粘り強い野球を体現していくだけだ。(長谷川 凡記)

 ○…広島の優勝マジック初点灯は最短で29日。27日からの3試合で広島が3連勝、巨人が3連敗すれば「24」が出る。

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