阪神・近本 両リーグ最多タイ129安打 8月は打率・393「(塁に)出るということは大事」

2024年08月26日 05:15

野球

阪神・近本 両リーグ最多タイ129安打 8月は打率・393「(塁に)出るということは大事」
<広・神>4回、近本は中前適時打を放つ(投手・森)(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神7―5広島 ( 2024年8月25日    マツダ )】 「8月の近本」が止まらない。必勝を期した一戦で阪神・近本は5打数3安打1打点の躍動。これで8月は打率・393(89打数35安打)と好調が続く。今季の安打数も129とし、長岡(ヤクルト)と並んで両リーグトップに浮上。重要な3連戦全てで安打を放ち、カード勝ち越しに貢献した。
 「みんなが形をつくってくれたので、何とかしたかった。相手より先に追加点を取ることができて良かった」

 チャンスメーカーがポイントゲッターと化したのは、4―2で迎えた4回だ。点を取り合った序盤を終え、次の1点が重要になる局面。背番号5が快音を響かせた。カウント2―2から低めの132キロスライダーを巧みに中前へ。先頭で四球を選んだ坂本を8番・木浪が送り、1番・近本が還す――。昨季、何度も見た下位から上位へつながる得点パターンが、シーズン終盤のここぞで飛び出した。

 「(際どく)見逃せないボールだったので、そうなった時にも、どう対応するかが大事。結果的にタイムリーになってよかった」

 初回先頭で左前打し、3回は2死無走者から二塁内野安打で逆転劇の口火を切った。「2死からじゃなくても、どんな状況でも(塁に)出るということは大事。何が起こるか分からない。点が入ったので良かった」。5連打4得点の呼び水となる執念の一打を、満足そうに振り返った。

 この日の3安打を加え、通算902安打とした。プロ6年目までの通算安打数で、歴代2位の青木宣親まであと5に迫る。頂点の長嶋茂雄が持つ926まで、残り26試合で24本。金字塔へのカウントダウン。逆転連覇とともに、もう一つの勲章も必ずつかみ取る。 (八木 勇磨)

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