日本ハム・柳川プロ初勝利!5月に支配下登録された高卒3年目21歳が好救援 今季すでに8セーブ

2024年09月07日 06:00

野球

日本ハム・柳川プロ初勝利!5月に支配下登録された高卒3年目21歳が好救援 今季すでに8セーブ
<日・オ>9回に登板した柳川(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム3―2オリックス ( 2024年9月6日    エスコンF )】 日本ハム・柳川大晟投手(21)が6日のオリックス戦でプロ初勝利を挙げた。同点の9回に3番手で登板して3者凡退に抑え、その裏のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。高卒3年目の柳川は今年5月に支配下登録され、今季すでに8セーブを挙げていた。6年ぶりのCS進出を目指すチームは3連勝で、貯金14とした。
 無数のフラッシュを浴びた柳川が、少し照れくさそうに笑みを浮かべた。高卒3年目で待望のプロ初勝利。新庄監督からウイニングボールを手渡しされた21歳は、大事そうに両手で受け取った。

 「リリーフなので(勝利投手の)チャンスはあまりないかなと思っていたので、うれしかった。(記念球は)両親にあげたい」

 2―2で迎えた9回から3番手で登板。先頭の若月に12球粘られながら、最後は二ゴロに仕留めた。続く大里は遊飛に抑え、最後は広岡を空振り三振。3者凡退の好リリーフでその裏のサヨナラ勝利を呼び込み「いつもより緊張感はあったが、このマウンドを経験できたのは次につながると思います」と、表情を緩めた。

 九州国際大付から21年育成ドラフト3位で入団。高3夏の県大会後に右肘を手術した影響で、プロ入りはほぼ諦めていたという。それでも担当スカウトだった林ヘッドコーチは「3年生だけの評価ではなく、僕は1年生の頃から見ていた。手先指先も器用。体ができたら面白い」と、他球団が指名回避した中でのサプライズだった。

 1年目は手術の影響で出遅れ、今季は同期の福島が開幕前に支配下昇格。モチベーションが下がっていた4月、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で栗山チーフベースボールオフィサーから「チャンスは絶対に来る」と、励まされた。「焦っていたのかもしれない」と足元を見つめ直し、着実に結果を残して5月に支配下昇格を果たした。

 今季はすでに8セーブを挙げ、高卒3年目までの投手では87年松浦宏明が持つ球団記録に並んでいる。新庄監督も「今日は柳川君が抑えと決めていた」と、あえてチームトップ18セーブを挙げている田中正を8回に起用。2人を競争させることが狙いで「もう奮い立たせるのが僕のテーマなので」と、期待を込めた。

 先月25日のソフトバンク戦で初のお立ち台に上がった際、柳川はこう口にしていた。「いつか打たれると思うので、打たれた後頑張りたい」。前回1日の西武戦はプロ初の救援失敗。中5日で迎えたマウンドで雪辱を果たし、お立ち台で「絶対CSまで行って、日本一になります」とチームの思いを代弁した。(清藤 駿太)

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