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【筑後鷹】藤原大翔 「勝てる投手」を目指せ! 同じ育成出身の千賀、斉藤和巳4軍監督が理想像

2024年10月08日 05:00

野球

【筑後鷹】藤原大翔 「勝てる投手」を目指せ! 同じ育成出身の千賀、斉藤和巳4軍監督が理想像
ソフトバンク・藤原大翔 Photo By スポニチ
 ソフトバンクの育成1年目右腕、藤原大翔投手(18)は3、4軍の非公式戦で23試合に登板し、3勝2敗、防御率2.88と上々の数字を残した。最速152キロの直球、縦のカーブを武器に夏場から先発に転向して結果を残した。二人三脚で鍛えている奥村政稔4軍投手コーチ補佐(32)はメッツの千賀滉大(31)、斉藤和巳4軍監督(46)のような「勝てる投手」になることを期待した。
 藤原は8月20日に生まれ故郷である福岡県飯塚市の筑豊緑地球場で行われた4軍戦(対北九州)で“プロ初先発”した。3回4失点と結果は残せなかったが、9月14日の火の国戦、同21日の大分戦でいずれも5回無失点と好投。「先発はずっとやりたいと思っていた。(1年通じて)ケガもしなかったし、思っていたより順調に来られている」とうなずく。

 身長1メートル77で体重は70キロにも満たない細身の右腕はダイナミックなフォームが特徴。奥村4軍投手コーチ補佐は「あれだけ小さい体で。体使って腕を振れるのは魅力だと思います」と話す。春先から同コーチ補佐から全体練習後にノックを受けるなど、地道な努力を続けてきた。「やれば絶対にできること(覚えられること)は全部やろう」がルール。コツコツ積み重ねてきた。

 曲がりの大きいスライダーが武器だったが、プロ入りしてからカーブに自信を持てるようになって幅が広がった。「カウントも空振りも取れるようになった。最初は抜く感じで投げていたんですけど、上から強くをイメージしている」。奥村コーチ補佐に教えてもらってから意識し、キャッチボールから何度も試投している。「カーブが縦回転なので真っすぐがより生きる感じはある」と手応えを話す。

 順調に来ている成長過程。同じく育成選手として入団し、1年目は細身だった千賀(メッツ)が引き合いに出されることが多い。「勝てるピッチャーになってほしい。ここまでは右肩上がりに来ている。2年目、3年目になったときも今と同じ姿勢でやってほしい」と奥村コーチ補佐。千賀やプロ通算79勝の斉藤和巳4軍監督の名を出して期待した。

 両親から「大きく羽ばたいてほしい」という思いで「大翔」と名付けられた。一度は高校限りで野球を辞めようと思っていたが、22年10月にかわいがってくれた祖父を亡くしてプロへの思いを強くした。来季2年目の目標は「まずは2軍で投げること」。翼を大きく広げる日まで挑戦は続く。 (杉浦 友樹)

 ◇藤原 大翔(ふじわら・はると)2005年(平17)12月26日生まれ、福岡県出身の18歳。小4で野球を始める。飯塚での入学当初のポジションは内野で、途中から投手に転向。23年育成ドラフト6位でソフトバンクに入団。寮の好きな食事はカレー。身長1メートル77、体重は公称から5キロ増の69キロ。右投げ右打ち。

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