【大学スポーツ】早稲田スポーツ新聞会
早稲田大学【春季リーグ戦開幕前特集】 第8回 小島和哉<後編>
2017年04月06日 05:31
野球
――話を戻して今度はチームのことについて伺います。まず捕手ですが、この春からは岸本選手(朋也、スポ3=大阪・関大北陽)が主にマスクを被っています。秋とは捕手が変わるという点についてはいかがですか
やりやすさという点では岸本も小藤(翼、スポ2=東京・日大三)もあまり変わりません。ただ小藤と組んでいることの方が多かったので、岸本とは自分のピッチングの話をして多めにコミュニケーションを取っています。
――ことしのチームはどのようなチームですか
特に今の4年生は、みんな優しくて人柄もいい人が多いです。あとは個性が強いですね(笑)。
――投手陣の雰囲気はいかがですか
学年関係なく意見を出せる組織になってきているし、下級生もどんどん出てきていて今まで固定化されてた部分が結構入れ替わっているので、競争心もあっていいなと思います。
――春季リーグ戦が始まってからの話ですが、警戒するチーム、選手はいますか
自分の同期はどの大学にもいい選手が多いので、同い年には負けたくないという気持ちが強いですね。この前の選考合宿でも明大の渡辺(佳明)や逢澤(崚介)、法大だったら小林(満平、いずれも3年)といった同級生がいたので、彼らには打たれないようにしたいです。
――試合前のルーティンですが、新たなものは見つかりましたか
今はピーナッツばっかり食べてるので、ピーナッツありだなとは思ってますけど。それかあんパンもいいかなとは思いますね(笑)。
――春季リーグ戦に向けて高橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)や脇健太朗投手コーチ(社4=早稲田佐賀)から何か言われていますか
沖縄遠征のときに、大竹さん(耕太郎、スポ4=熊本・済々黌)と柳澤さん(一輝、スポ4=広島・広陵)と自分が中心になって投手陣を引っ張って、何か意見があれば学年を気にせず言ってほしいというふうに言われました。自分もチームが良くなるためにいろいろ言っていきたいですし、ただ言うだけでなくて下級生からも意見を聞いていきたいと思います。学年的にも自分のことだけでなく、チームのことも考えるというのが役目だと思っています。
――先発で行くというふうには言われていますか
そうですね。言われています。
――現段階で自信のあるボールは何ですか
ツーシーム系の右バッターの外に逃げていく球には自信あります。投げる割合としては少ないと思いますけど。
――新たな球種にチャレンジしたりというのは
いや、それはないですね。
――ストレートの球速は冬を越えて上がった感じはありますか
マックスはそれほど変わらないですけど、平均は少し上がってきました。ただ、自分は球速というよりかは、キレやコントロールで勝負していく投手だと思うので(球速に)そこまで大きなこだわりはないです。
――昨年とことしではここが違うという部分はどこですか
大学入ってきてから完投した試合がほぼないので、完投するというのはもちろんですが、安定感あるなと周りに思わせたいですね。
――ワセダのエースとして投げていくという気持ちは持っていらっしゃいますか
そうですね。自分もそうでしたけど、上級生が頑張る姿というのは下級生から見ても「頑張ろう」という気持ちが出るものだと思います。だからこそ背中で引っ張れるような投手を目指していかなくてはいけないなと思っています。
――最後にことし一年間の目標をお願いします
個人的には最初に言った1試合1失点5被安打以内の投球を毎試合することが目標です。チームとしては自分が投げた試合は負けないようにすることです。とにかく勝ちにこだわってやっていきたいと思います
――ありがとうございました!(取材・編集 早稲田スポーツ新聞会・田原遼)
◆小島和哉(おじま・かずや)1996(平8)年7月7日生まれ。175センチ、76キロ。埼玉・浦和学院出身。スポーツ科学部3年。投手。左投左打。オフの日は部屋掃除をよくやるそうで、多い時には3日に1回。時間のある時には本を全て取り出して本棚の中まで掃除機をかけてしまうという徹底ぶりです。今季も小島投手の気迫あふれるピッチングに期待しています!