【大学スポーツ】早稲田スポーツ新聞会
早稲田大学【対法大2回戦】雨にも法大にも負けず!連勝で勝ち点1
2017年04月13日 07:30
野球
2回に先制のチャンスが訪れる。四球と犠打で2死二塁とすると、7番・岸本朋也(スポ3=大阪・関大北陽)が左中間に適時二塁打を放ち、早大が先制のホームベースを踏んだ。その後も、四球と柳澤のリーグ戦初安打で、なおも2死満塁の好機が続く。ここで打席には前日無安打に終わった八木。4球目を中前に運ぶと、二者が帰還。「きょうは絶対チームに貢献しようという思いでプレーしました」。八木は4回にも、右前に適時打を放っており、この日は5打数3安打3打点の健闘。俊足を生かし盗塁も2つ決めるなど、大活躍した。
先発マウンドを任されたのは、かねて先発投手への希望を抱いていた柳澤。リーグ戦初先発の右腕は初回から2死一、三塁のピンチを招く不安な立ち上がり。しかし、ここは自慢の直球で見逃し三振を奪い、ピンチを切り抜けた。そして、3回にも2死一、三塁のピンチが訪れる。ここで柳澤は走者を置いた場面にもかかわらずワインドアップに入ってしまい、慌てて投手板から右足を外そうとするが、外し切ることができず。この動作が反則投球となり、三塁走者が生還。もったいない失点をしてしまった。その直後に同点本塁打を浴び、この回3失点。これ以上の失点は重ねたくない状況の4回、試合前から降り続いていた雨が強まり、試合は約2時間の中断に入る。グラウンドコンディションが懸念されたが、柳澤にとっては恵みの雨だったのかもしれない。「後半から中断があったおかげで気持ちが切り替えられた」。試合が再開以降の被安打はたったの1本、4者連続三振を含む8奪三振と調子を上げた。直球を速く見せるためにスライダーなどの変化球をうまく織り交ぜながら、打者を打ち取るという、自らの投球スタイルを確立。法大打線を沈黙させた。2点リードで迎えた最終回、抑えで登板したのは連投となる早川隆久(スポ1=千葉・木更津総合)。2死から連打を許すが、最後の打者を投ゴロに打ち取り、試合を締めた。
中断中も、チーム全体が集中力を切らさずにいられたことが、この試合の勝利のカギとなった。優勝候補であった法大相手に連勝で勝ち点を獲得できたのは、確実にチームを勢いづけるに違いない。「内容的には申し分のない試合だったと思います」と、高橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)。堅実な打撃で確実に1点を重ね、投手を中心に守り勝つ。目指し続けた理想の野球が見えてきた。次なる相手は、昨年の春秋王者の明大。一つのヤマ場になると予想されるが、「このカードのような展開でやっていけば十分いい勝負ができる」と高橋監督が話すように、勝ち方は見えてきている。勢いそのまま、2つ目の勝ち点を手にし、リーグ優勝にさらに近づきたい。(早稲田スポーツ新聞会 記事 大谷望桜、写真 平松史帆、吉村早莉)