谷原章介 袴田さんの無罪確定に「今も死刑確定されている方が百人以上 もしかしたらその中にも冤罪…」
2024年10月09日 08:25
芸能
10日が控訴期限だった。戦後、死刑事件の再審無罪判決は袴田さんで5例目で、過去4例は検察が控訴せず確定していた。検察側は再審公判で有罪を主張した。畝本氏は談話で、静岡地裁判決が捜査機関による証拠の捏造を認定した点に「強い不満を抱かざるを得ない」とした。一方で袴田さんが長期間、法的地位が不安定な状況に置かれたことを挙げ「熟慮を重ねた結果、検察が控訴し、その状況が継続することは相当ではないとの判断に至った」と説明した。検事総長が談話を出すのは異例。
谷原は「ご本人もですし周囲の方、もちろんお姉さんもそうですけれども、やっとホッと安どされたと思います。検事総長の畝本さんのコメントで、いろいろとまだ検察としては訴えたいことがあるけれども袴田さんのことをおもんぱかって長期間、法的に不安定な立場にいてご本人が苦しんでらっしゃることもおもんぱかって今回は控訴しない。なおかつ最後に申し訳なかったという言葉で結んでいるのが胸に残りました」とコメント。
そして、「これから大事なことは2度といういった冤罪ということを起こさないということ。今も死刑確定されている方って100人以上いらっしゃるわけですよ。もしかしたらその中にも冤罪の方もいらっしゃるかも知れない」と指摘し、「ですから改めて検察としても今回のこの捜査、一連のことを含めて検証すると言っていましたので、きちんとこういったことが2度と起こらないように検証していただきたいと思いますし、いくらこれが無罪確定したといっても、袴田さんの失われた58年は2度と帰ってこないわけですからね」と自身の思いを話した。
また、「1度有罪、もしくは犯人じゃないかとみられたとしても再審の請求というものがハードルを高くするのではなくて、きちんと改めてもう1回見直すってことを検察としてしても風通しよくやってもらえるような環境を整えてほしいですね」と話した。