冨家ノリマサ 娘役・岩田華怜のメッセージに涙…自主制作映画が世界、日本全国へ「想像もしていなかった」

2024年10月12日 12:32

芸能

冨家ノリマサ 娘役・岩田華怜のメッセージに涙…自主制作映画が世界、日本全国へ「想像もしていなかった」
<映画「最後の乗客」公開記念舞台あいさつ>涙を拭う冨家ノリマサ(撮影・小渕 日向子) Photo By スポニチ
 俳優の冨家ノリマサ(62)が12日、都内で行われた映画「最後の乗客」(監督堀江貴)公開記念舞台あいさつに出席。映画が全国公開したことを「凄くうれしいです」と喜び、涙を流す場面もあった。
 冨家は「第二のカメ止め」と呼ばれて話題の「侍タイムスイーパー」にも出演し、人気・実力ともに持ち合わせたベテラン。本作では、遠藤みずき役の岩田華怜とダブル主演。タクシードライバーの遠藤を演じる。

 本作のメガホンを取ったのは、宮城・仙台市出身で現在NY在住の堀江貴監督。制作から監督、脚本、編集までを担当した。2020年、自主制作映画のクラウドファンディングを始動させ、2011年に発生した東日本大震災から10年がたつ故郷・仙台への想いを1本の映画に込めた。

 キャストスタッフも少人数で「上映できるかわからない状況だった」と振り返った冨家。「良い物を作ろうと。後はどうにかなるだろう。良い物さえ作ればなんとかなるんじゃないかという思いで作っていた」ものの、全国公開に至るまでは「想像もしていなかった。凄くうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。

 また、「良い時代になったな」としみじみ。「昔だと埋もれていた。見てくれた方がSNSとかでおもしろかったら、おもしろかったよと言ってくださることが世の中を変えていく。世にあまり出なかったものが世に出る時代になるというのは、ある意味人の力って凄いなと本当に思っています」と感謝の言葉を口にした。。

 撮影は宮城で行われ「それまでに見た場所にいって、“こういうことがあったんだな”と心の中にきざんで。嘘だけはつかないで芝居ができたら、演技も気持ちも。“この役に真摯に取り組まないとダメ”と心にきゅっと秘めて撮影をしていた」と心境を告白。

 ニューヨークに演技留学中の岩田からのビデオメッセージが放映されると、「泣けてきちゃう」と思わず涙した冨家。「岩田さんも仙台の方で被災もして、彼女も一生懸命、主役という重責を担いながら撮影に臨んでいて、現場でも覚悟があった」といい、父親という役どころで「この映画と一緒で、(岩田も)頑張ってニューヨークで生きてるんだなと思って見ながら思っちゃて…」と何度も涙を拭っていた。

 日本のとある平穏な地方都市を舞台に、深夜のタクシーに偶然乗り合わせた4つの人生を描く本作。放映時間はわずか55分。仙台の1館の映画館から始まり、その後は世界各国の映画祭に出品され、高い評価を得た。多くの賞を受賞した本作は今回、日本で凱旋全国公開となった。

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