「ドラえもん」大山のぶ代さんを追悼 4分間の名シーン集で感謝…懐かしの「ぼくドラえもん」も流れる
2024年10月12日 17:00
芸能
同番組の公式サイトでは、9月29日に亡くなったドラえもん役の声優・大山のぶ代さん(享年90)について「大山のぶ代さんの訃報に接し、驚きと悲しみでいっぱいです。大山さんには、1979年から2005年まで、26年もの長い間、『ドラえもん』の声優を務めていただきました。大山さんの優しく包み込むような声は、世界中の子どもたちの心を動かし、夢と希望を届けて下さいました。その多大なるご功績に感謝致しますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます」と追悼。この日では通常の放送のほか、「放送内容を一部変更して」大山さんをしのぶ名場面集を放送すると告知していた。
大山さんは1979年にドラえもん役に起用され、愛きょうのあるだみ声で子供たちの心をとらえた。当初は自信がなかったが、原作者の藤子・F・不二雄さんが「ドラえもんって、こういう声だったんですね」と言うほどのハマり役に。おなじみの「ぼく、ドラえもん」のセリフは自ら提案したものだった。2005年まで約26年間に渡って国民的キャラクターを演じ、水田わさびにバトンタッチした。
ドラえもんで人気となった後は声の仕事の依頼が殺到したが、「(ドラえもんと)一緒に仕事している間は他の声の仕事はしたくない」と“一筋”を貫いた大山さん。05年に勇退した背景にも「出演中に病気や死が訪れたら、ドラえもんに傷がついてしまう。視聴者の子供たちもがっかりしてしまう」とキャラクターへの愛情があったという。
大山さんは12年から認知症を患い、16年から老人介護施設で生活。今年に入ってから体調を崩しがちで、入退院を繰り返していた。最後は9月19日に入院し、同29日に老衰のため都内の病院で亡くなった。