大山のぶ代さん死去 現「ドラえもん」声優・水田わさびが改めて追悼「渡されたバトンをしっかり握って…」
2024年10月12日 17:25
芸能
大山さんは1979年にアニメ「ドラえもん」で主人公・ドラえもんの声を担当。自他ともに認める代表作となった。2001年に直腸がんが発覚し「ドラえもん」以外の仕事をすべて降板し、2005年、入院を機に「ドラえもん」も降板。水田はオーディションを経て「ドラえもん」に抜てきされ、大山さんからバトンを受け継いだ。
訃報を受け、水田は「新人の頃ドラえもんの現場に何度か参加させてもらったことがありました。それはそれは緊張緊張です。大山のぶ代さんがスタジオに入られるとオーラがすごくて。マイクの前で喋る大山さんはドラえもんという作品を引っ張っていくというパワーでみなぎっているように感じました」と偉大な背中を回想。
続けて、自身が受け継いでから「大山さんにしかわからないドラえもんという役を演じていく上でのいろいろな気持ち。生意気ながらまだ19年目ですが私もその大変さ、不安、何より楽しさを日々感じてます」とし「先輩たちが26年かけて作ってくださった頑丈なレールの上を私たちは走らせてもらってます。渡されたバトンをしっかり握って走ってます。次にバトンを渡せるよう大山さんの素敵な笑顔を思い出し私も笑顔で楽しみたいと思います」と意気込んだ。
そのうえで最後に「大山さん長い間ほんとにありがとうございました」と感謝を伝え締めくくった。
大山さんは1933年10月16日生まれ、東京都出身。役者を目指し、俳優座養成所に第7期生として入所。1956年にNHKドラマ「この瞳」でデビューを果たした。57年9月放送の「名犬ラッシー」吹き替えで声優としてデビューし、79年にアニメ「ドラえもん」で主人公のドラえもんの声を担当。05年まで約26年間担当した。17年7月に亡くなった夫で俳優の砂川啓介さんが15年5月にラジオ番組内で、大山さんが12年に認知症と診断され、自身が介護していることを公表していた。